僕には7つも歳の離れた姉ちゃんがいる。
もはや叔母さんである。
今日はそんな「姉ちゃん」についてまとめてみる。
気を付けて欲しいのは、「姉」ではなく「姉ちゃん」という点だ。
もちろんこの2つは同じ意味だが、個人的に「姉ちゃん」の方がシュールでガサツでぶっ飛んでいるように感じる。
「姉ちゃん 存在」
「姉ちゃん シュール」
などのワードで検索される方におすすめです。
「姉ちゃん」というガサツで風呂だけやたら長い生き物

ウチの姉ちゃんはずっと漫画を読んでいた。
そんな姉ちゃんの影響で僕は「ガンツ」等をかなり早い段階で読み始めたのだが、「こんなクソエロイ漫画を弟に貸すのか」と少し驚いた。
ウチは兄弟間・家族間でもあまり友達関係や恋人系の話をしない距離感なので、「漫画を通してエロネタをぶっ込んでくる」というところに激しい気持ち悪さを感じた。
そんな姉ちゃんは入浴時間もクッソ長かった。
しかし自覚はあったようで、入浴のタイミングが誰かとバッティングした際は「私は長くなるから先に入っていいよ」と相手を優先してくれた。
しかし福岡でTOP100に入るくらい性格の悪い僕は、「早く済ませろよ」とプレッシャーをかけられていると認識し、想像を絶するくらい長風呂してやった。
自分の部屋を持たない思春期の末っ子が風呂場で何をやってるかなんて簡単に聞けないに決まってる。
2時間後にフラフラになりながら風呂から上がると、姉ちゃんは、まるで「15分くらいしか待ってなかった」というような面持ちで支度を始めた。
何故ノーダメだったのか、未だに意味が分からない。
というように、姉ちゃんというのは弟からすると意味が分からない。
基本的にこちらから話しかける事はほぼ無いが、あるとすれば唯一「この服の組み合わせどう?」と聞くことくらいだ。
「姉ちゃん」には、服の組み合わせを相談するくらいしか使い道がない

わざと大きいアクションをして「今着てる服」に意識を向けさせる弟の図
「安かったから」という理由で勝手に「BADBOYS」とか「GAP」のクソダサい服を買ってくる母親に比べ、姉ちゃんはいくらか有能だ。
郊外にしか無いような安いアウトレットで、適度に悪くない服を買ってきやがる。
やはり女という性別は、種別を超えその辺のセンシティビティが優れている。
それでいて母親よりも世代が近いので、上手くそれっぽいファッションを作り上げることが出来る。
そんなわけでその点について僕は姉ちゃんを崇拝していた。
自分なりに良いと思った組み合わせで着替えた後、「この服どう?」と伺いにいくのだが、「この服どう?」と直接聞きに行くのはハズいしなんかムカつくので、「借りてた漫画返すわ」という名目でファッションを発表しに行く。
すると退室と同時に
「上はこないだ買った紺のヤツにしとき」と言ってくる。
しかしそれについて反応してしまうと「ファッションを伺いに来た」とバレてしまうので、聞こえないフリをして退出する。
いや、もちろんバレバレなのだが、そこさえ認めなければ「は?違うし、漫画返しに来ただけやし」と永遠にシラを切り続けることができる。
このように、壮絶な心理戦の末、世の弟は姉ちゃんにファッションを伺っている。
「姉ちゃん」というシュールな存在
これは僕だけだろうか。
「姉ちゃん」
というその響きだけでなんかシュールな気がする。
ちなみに強くなれる気はしない(スピッツのチェリー参照)
「姉ちゃん」は何故こんなにシュールなんだろうか。
「姉」「姉貴」「姉さん」など他の呼び方と比較しても圧倒的に「姉ちゃん」がシュールだし、「お母さん」「妹」など、家族内のどの続柄と比較しても「姉ちゃん」はシュールさが強い。
「姉ちゃん」
この魔力は一体なんなんだろうか。
「ふかわりょう」もなんか「姉ちゃんはシュール」みたいな事を言っていた
☆ミ お前の妹、駐輪場から一輪車で出てきたぞ。
— ふかわりょう(ROCKETMAN) (@fukawa__rocket) 2012年9月25日
「相手にさり気なくダメージを与えるネタ」がクッソ面白いふかわりょう。
もう10年以上前かもしれないが、「リンカーン」という番組で、ふかわりょう講師のもと「みんなでふかわっぽいネタを作ってみよう」という企画があった。
その中で、リンカーンメンバーが即興で作ったオリジナルの「ふかわネタ」に対しふかわがアドバイスするのだが、一度だけ、
「この“お母さん”は“姉ちゃん”にした方がいいですね」
という助言があった。
そしてその直後周りが「シーン・・・」となったので、
「いや、やっぱり“お母さん”のままでいいですね」
と言い直し笑いを取っていた。
スタジオ内で「お姉ちゃん」はそんなにハマってなかったようだが、僕は思わず笑ってしまった。
キャラクターにガサツな行動をさせる際、何故か「姉ちゃん」の方が面白く感じる。
「姉ちゃん」という下品でガサツな存在
・「GANTS」というエロマンガを抵抗無く貸し出す
・料理やお菓子を積極的に作るも、しょっちゅう失敗するのでその処理を家族にさせる
・「そのポッキーちょうだい」と言うと、「じゃあ口開けて」と言ってくるので言われた通りにしたら、100発100中で鼻にツッコんでくる
このように、姉ちゃんというのはとびきりガサツで下品な存在だ。
一度、「パエリア作ったから食べてみて」と言われ食べた事がある。
まず姉ちゃんという種別は、料理経験があまり無いのに「そもそも食べた事すらない珍しい料理」に挑戦したがるのも不服だ。
しかし見よう見マネで「パエリア」らしきものを作ったのだ。
僕は言われるがままに食べるのだが、こちらも「パエリア」なんて食べたことが無いので比較対象が無い。
だが少なくとも「食べることはできる」と判断したので、お世辞も兼ねて「おいしい」と感想を言ってあげた。
すると姉ちゃんは、
「これをおいしいと思うとか変態かw」と言ってきた。
失敗したなら失敗したと事前に言ってほしい。
このように姉ちゃんとは、人類の中でも相当ガサツで下品。
僕は変態だから良く分かるのだが、姉ちゃんは限りなく「変態」に近い存在でありながら、決して「変態」では無い絶妙なラインで生きている。
その何とも言えないバランス感覚が「シュール」に感じられるのかもしれない。
余談:「姉ちゃん」とかいうやけに骨折する生き物
さすがにウチの姉ちゃんに限った話かもしれないが、あの人はやけに骨折していた。
ただ、ウチの姉ちゃんはスノボーとかに行くタイプなので、それで骨折回数が多いフシがある。
しかし元々ドン臭いタイプで、中学時代に「徒歩で下校してたら、何もないところで躓いて転んで骨折した」という無敵エピソードを持っている。
ちなみに僕も似たような経験があり、小学時代、縁石(歩道と車道の間の盛り上がっている部分)の上を歩いてたらバランスを崩し前方へ転んだ。
普通に手を付けば良かったのだが、何故か手を付かず顔から地面にぶつかったので案の定鼻を骨折した。
このように僕もちゃんとアホだが、僕の場合は本当に軽い骨折だった。
でも姉ちゃんのはガチで包帯グルグルな骨折だった。
「姉ちゃん」というひたすらシュールな存在:まとめ
子供の頃は7つ差のせいでそれなりの力量差があり歯向かえなかったが、今なら身体的にも社会的にも対等。
長年の苦悶を晴らせる。
いっそのことリベンジポルノでもどうかと考えたが、「姉ちゃんの体」というものを想像するだけで吐きそうになる。
ちょっと具合が悪くなったので終わりにします。
おしまい。