つい先程、「HTML5プロフェッショナル認定試験Lv1(ver2.5)」に合格しました。
というわけで、この試験に向けて取り組んだことや、実際の試験内容をある程度解説していきます。
・HTML5プロフェッショナル認定試験Lv1を受験予定
・ver2.5の変更点について知りたい
・オンライン試験はどんな感じなのか知りたい
筆者のスキル・情報
30歳(受験時)
html/cssをメインとするweb制作者
フリーランスだったり制作会社だったりで普段からwebコーディング業務に打ち込んでいます。
だから本試験は諸に「得意分野」だったわけですが、実際に勉強してみると、「htmlの事2割程度しか知らなかったんだな」と思い知らされました。
HTML5プロフェッショナル認定試験Lv1とは?
HTML5プロフェッショナル認定とは、HTML5、CSS3、JavaScriptなど最新のマークアップに関する技術力と知識を、公平かつ厳正に、中立的な立場で認定する認定制度です。
HTML5はもちろん、cssやAPI、HTTPに関するあらゆる問題が出題されます。
実際に取得することで、htmlマークアップスキルの高さをアピールできます。
出題範囲などは公式をご覧ください↓
HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル1 出題範囲(Ver2.5)|試験概要|Web資格なら「HTML5プロフェッショナル認定試験」公式サイト
60問出題され、合格点は7割です。(合格点は「公式には公開されてない」といろんなメディアに書いてありますが、試験後のスコアレポートに普通に書いてあります。秘密保持のポリシーに違反する可能性がある為伏せているものと思われます)
バージョン2.5は何が違うのか?
から、バージョンが2.0から2.5に上がりました。
実際の差分は公式で公開されています。
公式ドキュメント▼
html5_lv1_ver25.pdf
一部「アプリケーションキャッシュ(キャッシュマニフェスト)の削除」など具体的に添削された箇所がありますが、変更箇所のほとんどが「出題範囲のカテゴライズ変更」といった感じで、ver2.0の参考書でも問題なく合格できると思います。(後述するPing-Tでは、キャッシュマニフェストについてもバッチリ取り扱っていますが、ここは捨ててOK)
というか本試験については、参考書とかも2017年製等の古いのものが多く、調べていく上で「非推奨」になった情報も多く解説されたままの状況です。(公式のサンプル問題ですら廃止された問題が存在します)
例えばkeygen要素とかmenuitems要素とか、参考書で解説されていても、恐らくほぼ間違いなく出題されないと思います。(当然実務では使わない)
というわけで「ver2.5に関する心配」は全くしなくて大丈夫です!
筆者の受験対策(勉強内容)
- 購入(登録)した有料コンテンツ
いろんな人が「Ping-tのみで受かった」って言ってるけど、そもそもPing-Tって何よ?という人はこちら▼
- Ping-Tとは
-
400問以上のhtml5プロフェッショナル試験に関する問題を収録しているwebサービス。
各ジャンルごとに出題させたり、実際の模擬試験に近い形式で問題を解けます。
解説内容も参考書バリに濃厚。
また、自動で苦手問題等をカテゴライズしてくれるので、学習の効率もかなり良くオススメ。
Ping-Tは本当に便利で、スキマ時間でスマホで解いたりしてました。
実際の対策の流れは以下の通り。
- 20日後くらいを目処に試験予約
- まず「HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル1 対策テキスト&問題集 Ver2.0対応版」を1日かけて軽く流し読み(4時間くらい)
- 全体像を把握したところで、細かくテキストエディタでメモを取りながら読み込む(15時間くらい)
- Ping-tの有料コンテンツを購入。模擬試験を受けたり、練習問題を解きまくる(20時間くらい)
- 公式のサンプル問題にチャレンジ
- もう一度「HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル1 対策テキスト&問題集 Ver2.0対応版」を読み直す(Ping-Tに慣れすぎて意外と抜け落ちてる点が多かった)
- Ping-Tの合格体験記を読む(←コレ大事。勉強初日にやれば良かった)
- 引き続きスキマ時間にPing-Tや参考書を読んで試験を迎える
まず、「問題」については、練習か本試験かに関わらず、僕は以下のコンテンツを解いてきたことになります。
- 本試験
- Ping-T
- 参考書に付いてる軽い問題集
- 公式のサンプル問題
これらを難易度順に並べ直すと以下の通りです。
- 公式のサンプル問題(一番難しい)
- 参考書に付いてる軽い問題集
- Ping-T
- 本試験(一番簡単)
地味に「本試験」が一番簡単だったので、どの練習問題を解いても力は付くと思います。
逆に「公式のサンプル問題」が一番難しかったですね。
だから公式サンプルを見て自信を無くさないでください。
例えば出題形式が「~を3つ選びなさい」か「全て選びなさい」という違いだと、難易度がかなり変わってくると思います。
そして僕が解いてきた練習問題はどれも「3つ選びなさい」という形式だったので、変に消去法が使えてしまい、実践ではもっと難しいんじゃないのかと勘ぐっていました。(サンプル問題だけは“全て選びなさい”が非常に多い。しかも一部“全て正解だった”というイジワルもある)
しかし本試験はほぼ全部「○つ選びなさい」だったので、消去法が使えて楽勝でした。
オススメの学習法は、とりあえず「参考書読み込み」と「Ping-T解きまくる」です。
Ping-Tは便利で楽しいです。
ちゃんと消去法を使わないよう注意して解けば、しっかり力は付きます。
後は実際にエディタを使ってマークアップしていくのも有効です。
Code Pen等のサービスを使って、タグやcssの動きを見て覚えると、当然ながら身につきます。
オンライン試験で注意・準備すること
さて、ここからは「オンライン試験」について軽く解説します。
初めてなのでかなりドキドキしました。
オンライン試験の数日前までにしておくこと
・予約完了と共に試験に向けたテストツールがもらえるので、実際に受験するPCでテストツールを実行しておく(webカメラやマイクテストもここで行なえます)
・一応、身分証明証等の確認
・マウスやキーボードの充電
・有線LANの環境を整えておく(無線でも問題ないが公式では非推奨)
オンライン受験当日の事前準備
・部屋の片付け
・デスクの上に何も置かない
・サブディスプレイのコードは抜いておく(試験官によっては「不要なディスプレイは外して」と言われるらしい。僕は一応事前に外しておいた)
・免許証等の用意
・スマホの用意(チェックイン時に使う)
チェックイン時
・試験開始30分前に、事前に届いていたメール内のチェックインURLからアクセスする(後はガイダンスに従うだけでOKではある)
・表示されるQRコードをスマホで読み取り、ガイダンスに従う形で「自分の顔」「免許証」「部屋」を撮影する
・一通り必要なものが終わったら、試験官が来るまで数分待機
・試験官とチャットでやり取り。たぶんwebカメラで部屋中見せるように言われるので、とりあえず全部指示通りする(パーカー等、服装によっては脱ぐように言われる場合もあるらしい)
・問題なければ試験開始
試験終了後
「試験を終了しますか?」のポップアップが何度も出てくるくらい執拗に確認されます。
そして「はい」を押し続けていたら急に合格可否が表示。
心の準備も出来ぬ間に結果を知ることになるでしょう。
ちなみに試験中は喋ったりしてはいけません。
最初にブツブツと問題文を読み上げていたら、急に「試験官チャット」が立ち上がり注意されましたw
実務で身についたこと
「この試験を通じて、実務で活かせるスキルは増えたか?」という問いには「Yes」です。
例えば当記事では、積極的に「マイクロデータ」「dfn要素」などを使ってみています。
「cssの詳細度」なんかも、この概念を知っておくかどうかでスキル幅が大きく変わってきます。
後は、webコーダーだと中々使わないので知らないままになっている「HTTPプロトコル」とかがなんとなく分かるようになりました。
webコーダーからフロントエンドエンジニアを目指す人にもオススメの登竜門的資格と言っても過言ではないと思います。
【合格体験記】「HTML5プロフェッショナル認定試験Lv1(ver2.5)」オンライン試験で合格!:まとめ
というわけで、html5プロフェッショナル認定試験の体験記でした。
勉強ももちろんですが、このようなブログだったり、Ping-Tの体験記を読んで、実際の試験を頭でイメージしておくのも有効だと思います。
緊張も和らぐしね。
というわけで、試験に向けて頑張ってる皆さん、
気を抜かずに頑張ってください!