「気にしなくていいよ」
「気楽に行こうよ」
この手の「救いの言葉」は、発言者からすると助け舟のつもりかもしれませんが、実は聞き手側は全く救われてない場合があります。
実際に僕は「気にしなくていいよ」が大嫌いです。
その理由をつらつらと書きなぐっていきます。
「気にしなくていいよ」が嫌いな理由
「気にしなくていいよ」とか軽々しく言うの辞めませんか。
入社したてで
「小田課長は二重人格なとこがあって急に怒鳴ったりするけど、“そういう人”だと思って気にしなくていいよ」って言われても無理っす。
どうやっても削られます。— ぱっかん@やるゲーブログ/福岡散歩 (@pakkan316) January 23, 2022
「田中先輩は何故か急に怒り出すけど、皆にもそんな感じたから特に気にしなくていいよ。」
アルバイト先とか転職先で、入社初日にこんな風に言われたことはありませんか?
僕はあります。
今考えれば、「優しい先輩がそう助言してきた段階で辞めれば良かった」とすら思ってます。
まず皆さんに聞きたいのですが、
上記のように「就職先に嫌な上司がいる」という状況で、「気にしなくていいよ」と言われて心の底から気にせずにいられますか?
「他人の感情に無関心」な人ならそうかもしれませんね。
どんなクレームにもヘコタレナイ強い人。
そういう人なら「またアイツなんか言ってる」程度で何もダメージを受けないと思います。
でも僕のような生粋のHSP気質の場合、どんなに交わそうとしても無理です。
「気にしなくてもいいよ」と言われても不可能。
「いや気にするなって言われても、怒鳴られたら怖いよ!」
という気持ちは隠せず、自分が、または他人が怒鳴られる度に精神が削られます。
つまり「気にしなくていい」とは、ただ単に「その言葉に意味が無い」どころか、「そういう助言をまずしないといけない」というヤバイ環境である、という事実があると考えています。
入社初日に「気にしなくていい」なんて言われたらもう逃げるべき
だいたいの場合、会社に変な人がいる場合、同時に「優しい先輩」がいます。
そしてその優しい先輩が「あの人は横暴な性格だけど気にしなくていいよ」と助言してくれます。
でもさっき書いた通り、「気にしなくていいよ」と言われても、威圧されたらどうやってもメンタルが削られます。
つまり「気にしなくていいよ」と言われるという事は、もうその言葉そのものが「注意喚起」であり「警告」です。
だから「あの上司は嫌だけど、仕事は好きだからできればここで長く働き続けたい」と最初に感じないのであれば、もう逃げてしまった方が良い、というのが僕の人生の答えです。
ただ、ここで一つ気になるのは「なぜその優しい先輩はここで働き続けているのか?」という点。
その回答ですが、もしあなたが「気にしなくていい」と初日に言われたのであれば、その先輩に「なんでこの会社に居続けるんですか?」と聞いてみて下さい。
その返答が「この会社でしか出来ないことがある」という前向きな内容であれば、あなたもまだ未来があります。
でも、
・簡単に転職はしたくない
・年齢的に転職は厳しい
・僕も転職したばかりだから。。。
・転職って面倒くさい。。。
などネガティブな反応が返ってきた場合、確かにその先輩は優しいですが、その先輩も毎日削られている可能性があります。
ここで「あ、私は我慢できそうにないな」と思ったら、自分を守るためにも「逃げ」はアリ寄りのアリです。
「気にしなくていい」と言っていい瞬間
色々書きましたが、「気にしなくていい」で救われるシーンもあります。
・最初は誰でも失敗するから、失敗しても気にしなくていいよ。
・ハイエースの運転初めてって言ってたね。まぁ人とか轢いたりしなければ、擦るくらい大丈夫よ。
上記のセリフは割と心が救われます。
特に新人として入った人が「ちょっとしたミスでやたら凹む気質」の場合はやっぱりそう言ってあげたくなるし、実際に救われる場合もあります。
しかし「気にしなくていいよ」はそんなに万能な言葉ではありません。
「ゴキ○リ出るけど気にしないでゆっくりしてって」
と言われても、虫嫌いには溜まったもんじゃありません。
【無責任】「気にしなくていいよ」と軽々しく言うの辞めませんか:まとめ
「気にしなくていい」は万能ではない。
むしろ呪いの言葉であり注意喚起。
僕があなたの家で皿を割ったりしたら使っていいが、第三者が絡んだ場合は使えない。