こんにちは。
なんだかんだweb業界で6年近く働いており、フリーランスでも活動を始めたぱっかんです。
そんな僕は「マークアップエンジニア(htmlコーダー)」「webコーダー」としてweb業界で働いています。
さて、世間では数年前から「web系エンジニアになろう」という風潮があり、時々その中で「webコーダーはエンジニア界の最下層の業界」と言われたりします。
というわけで今回は、「webコーダーってどういう仕事なの?」「労働環境は?」という点について僕なりの見解を話したいと思います。
※関連記事は最後にまとめて紹介します
目次
はじめにwebコーダーの仕事内容を紹介
デザイナーさんが作ったデザインを、Google ChromeやEdgeなどのブラウザで見れるようにhtmlを書き上げて行くのが仕事です。
基本的に扱う言語は、
・css
の2つです。
そしてこの2つの言語はとても簡単なので、しっかりとサイト制作の練習をすれば1か月程で習得できます。(マスターする為には1年程を要します)
たぶん車の免許くらいの難易度です。
ただ、この「html」「css」だけでは仕事を請け負えません。
最近のwebサイトは、画像がスライドショーとして順番に表示されたり、スクロールに合わせて要素がアニメーションで表示されたりします。
これらの「動き」を表現する為には、「javascript」という言語の使用が不可欠となります。(ここからがプログラミング言語)
他にも、「ブログ機能を実装したwebサイト」を構築する為に「PHP」というプログラミング言語にも携わることになります。
改めて使用言語を整理すると、
・css(マスター必須)
・Javascript(初級以上)
・PHP(初級以上)
というスキルセットが最低限必要になります。
※「html」はプログラミング言語では無い、というのが世間一般の認識ですが、厳密にはプログラミング言語です。しかしやはりjavascript等のガチプログラミング言語とは仕組みが違うので、「コンピュータ言語」と分けて表現する場合が多いですね。
webコーダーは、web界隈では最下層の職種です
webコーダーは誰でもなれます。
職業訓練所で1か月程学習し、その後web関連企業(ネットショップとか)にバイトで入って、そこで右往左往しながら習得したという人をたくさん知っています。
確かに難しい部分はたくさんあります。
けれど「ガチのプログラミング言語」に比べると凄く優しい。
例えば「サーバーサイド言語」を扱うとなると、セキュリティ問題とか、httpプロトコルの仕組みとか、「情報系の大学で習うようなこと」を思いっきり勉強する必要があります。
「エンジニアになるのは簡単」という人がいますが、彼らは大嘘付きです。
既に習得し何年も使い続けてる技術に関しては「簡単」と思えてしまうので彼らは「簡単」と言うのですが、未経験者からするとマジで難しい。
というわけで参入障壁が一番低いwebコーダーという職種は、web業界においては確実に最下層だと言えます。
コーダーは一種の「事務職」。誰でも簡単に職に就ける
「最下層」なんて言うと、「じゃあwebコーダーなんて絶対にならない方が良いじゃん!」と思われるかもしれません。(それも一つの正解です)
しかし「フリーター的な働き方」として見ると、これほどまでに最高な仕事は無いかもしれません。
僕の偏見かもしれませんが、webコーダーの仕事とは「雑用」です。
webに関する面倒を全て押し付けられます。
でも逆に「雑用」さえこなせれば、複雑なwebサイトが作れなくとも、簡単なネットショップ運用とかで十分活躍できます。
ここでもう一つ「事務職」という例えを出しますが、「事務職」とは、その職場の業務を円滑に回す為の存在だと認識しています。
営業さんの為の書類を整理したり、ほとんどの人が面倒だと感じるルーティンをこなしたり、オフィスを整理する。
事務職の中でも「簿記の資格を持ってる」とか「結婚前は経理担当をしていた」とかで優遇されるケースもあると思いますが、基本的には「日本語の読み書きが出来て業務も覚えてくれればまず大丈夫」という職種だと思います。
webコーダーもこれと一緒。
例えば老舗のお菓子屋さんとかが、コロナの売り上げ低下を回避する為にECサイト(ネットショップ)を立ち上げたとします。
最近のECサイトは素人でも簡単に扱える設計になっていますが、それでも細かい変更をするのであれば、htmlやcssの技術が必要になります。
そんな時にもし“使い勝手の良いコーダー”がいたら、そのコーダーに面倒なマークアップ作業を押し付けられます。
言い方は悪いですが、これこそコーダーの需要だと僕は思っています。
先ほど事務職の例えの中で、「簿記」や「経理」の話も出しましたが、それと同じように、よりレベルの高いコーダーは「javascript」や「サーバーの知識」等も携えているため、より細かい要望に応えられます。
日本のweb界隈では、彼らのことを「フロントエンドエンジニア」と呼びます。
※「フロントエンド」とは、正式にはサーバー側の知識を必要としない、「html/css/javascript」等のフロント側だけで完結する業務を指しますが、「webでエンジニア名乗ってるならサーバーの知識とphpとかは知ってて当然」という風潮が確実にあります
webコーダーは、パートとして働くのにも丁度良い
コンビニやファミレスで時給1,000円で働くよりも、ちょっと勉強してwebコーダーとして働いた方が絶対にお得です。
(自分がレジ打ちや接客を極端に嫌ってるだけかも)
webコーダー止まりであれば誰でもなれるし、「週3日勤務」とかの変則勤務の需要も多いので、主婦の空き時間とか、バンド活動の傍らとかでも働けます。
もちろん「テレワーク」「フルリモート」で働けるというメリットもあります。
だから「スキルとか特に無いけどゆったり働きたい」という方にはオススメだと僕は思いますね。
ステップアップも望める
「webコーダー」のステップアップ先は、「デザイナー」か「エンジニア」が主流です。
・デザイナーさんのデザインを間近で見てたら、デザインにハマった → webデザイナーになる
・プログラミングに魅力を感じた → エンジニア
ただしこれらは「web制作会社」に限った話です。
制作会社以外に目を向けると、他にも
・ネットショップのケアをしてたら、そのまま売り上げアップにハマった → 小売業(ネットショップ店長)
・クライアントとの折衝が得意だと気付いた → ディレクター
・web広告運用にハマった → webコンサル
とか、webを起点にいくつもの道があります。
また副業目線だと「ブログ」に手を出すのも良いですね。細かいところで調整が出来るので凄く便利です。
「webコーダー」は、web業界における事務職みたいな感じです:まとめ
・webコーダーはエンジニア界隈では最底辺
・実際簡単だし、ちょっと勉強すれば誰でもなれる
・webコーダーは「雑用」的立ち位置であることを受け入れると、まだまだかなりの需要がある