語弊を恐れずに言うと、僕には少なからず破滅願望がある。
アナイアレイション(考察記事へリンク)という映画で、「破滅願望」はどんな人間にでも少なからずあるという事を知り、ミーハーで内向的な僕はいつも通り自己の破滅願望について内省してみた。
「破滅願望」でググっても、「破滅願望がある人の特徴」だとか、「破滅願望がある人の見抜き方」だとかそういう「破滅願望100%」的な記事しかなく、僕が欲しい「誰でも少なからず持っている破滅願望」という微妙なニュアンスについての記事はヒットしなかった。
だから自分でまとめている。
「破滅願望 アナイアレイション」
「破滅願望 本能」
「破滅願望 」
などのワードで検索される方におすすめです。
破滅願望とは
破滅願望を持つ人は、「何もかも破滅してしまえ」というような危険な考え方や、願望を持ってしまう人のことです
早速、「破滅願望」でヒットした記事から抜粋した。
やはり「破滅願望を持つ病んでる人」のみを対象とした内容で捉えており、アナイアレイションで言われていた「誰しもが少なからず持っている破滅願望」については触れられていない。
だから一旦、この記事では破滅願望を以下のように定義する。
”破滅願望とは、自己破壊に繋がる思想、行動であり、誰しもが少なからず持っているものである”
よくある破滅願望
誰かとエレベーターで二人きりになった時、
(ここで急に大声で歌い出したらどうなるんだろう)
と考えたり、
別に嫌いでもなんでもない人に対して、
(”このクソ野郎〇んでしまえ”って言ったらどうなるんだろう)
と考えてしまうのは、ただの好奇心ではなく、本当に些細な”破滅願望”ではないかと僕は考えている。
でも以下のような状況は違う。
”例えばお金に困っている状況でコンビニで買い物をしたとする。
レジの中にある大量のお金が目に入り、(ここでコンビニ強盗したらどうなるんだろ)と考える。”
上記の場合、「お金が手に入る」という結果の為に犯罪という手段を使おうとしている。
だから、こういう明らかな理由あっての破滅的行動は、今回は破滅願望とは呼ばない。
後は、見終えた後に鬱になるようなトラウマ系映画や、後味の悪いホラー映画を観たくなったり、そういった検索ワードを調べることも該当するのではなかろうか。
自分の破滅願望を考えてみる
アナイアレイション鑑賞後に自分を見つめ直すと、確かに僕には破滅願望があると分かった。
幸い僕には自傷行為の経験は無いが、それに似たようなことは経験がある。
例えば喫煙。
昔喫煙していた頃、普段はそう吸わないのに、むやみやたらに吸いまくってしまう時期があった。
更に可愛いもので言えば、睡眠を我慢するというものもあった。
眠いし明日も仕事なのに、たいして面白くも無い2chのまとめをダラダラと30分くらい見続けてしまう。
逆に、全然眠くないのにベッドから降りずにわざと時間を無駄にするという事もした。
睡眠を我慢している時も、ベッドから降りずにせっかくの休みを無駄にしている時も、僕はそれをしていることが嫌いだという感情があった。
にも拘わらず続けていた。
もしかしたら僕は自分が嫌いなのかもしれない。
普段は、その辺のナルシストも驚愕するくらい自己愛がある僕だが、本質的には自分のことを嫌って病んでいるのかもしれない。
いや、これも語弊がある。
まるで「0か100かでしかモノを考えられない堅い奴」になってるので言い方を変える。
「僕は、自分の好きなとこも嫌いなとこもある。」
それが僕だ。
ナンダカンダ言っても、恐らく大抵の人がそうであると思う。(藤井隆か)
ぶっちゃけ”死んでもいい”と思ってる
ドストレートに死にたいわけでは無いが、「僕は別に明日死んでもいいかもしれない。」
という程度の考えが昔から常に頭の片隅にある。
実はこれはとてつもなくミーハーな哲学だが、「かっこいい死に方なら構わない」という理想が頭の中にあるのだ。
人類の為に命を落としつつ隕石を破壊するアルマゲドンのウィルスミスのように、
仲間の為に下水道で命を落とすプリズンブレイクのべリックのように、
何かのための命の落とし方なら、それは理想だと思っている節がある。
とは言え僕は、今、毎日が幸せだ。
「ブログのアクセスアップ」
「働かずに生活する」という目標があって、その為にこうやって記事を書き、アイディアが降ってくると、内側からエネルギーが沸くのを感じる。
これは凄く前向きなことだ。
対して後ろ向きなことは一つしかない。
「働きたくないでござる」
それだけ。
でもむしろそれも「働かずに生活する」という前向きな事に対してのトリガーとなっている。
だからもし死んだら死んだで、実際にはあの世で大後悔するのかもしれないが、生きている今は正直、そうなったとて割と悪くないと思ってる。
(時々自分が死んだ後の事を想像して涙目になることもあるが、それを考える事自体が一つの自己破壊なのかもしれない)
改めて「アナイアレイション」のセリフを紐解く
アマナ基地で、見張りをしているレナ(生物学者)とヴェントリー博士(心理学者)の会話。
ヴェントリー博士:
言わせてもらうと、あなたは自殺と自滅を混同してる。
世の中に自殺する人はほとんどいない。大抵の人は自滅するの。なんらかの生活習慣によって。
お酒を飲んだり、たばこを吸ったり。
危うくするの。立派な仕事や、幸せな結婚を。
でも決意してやるわけじゃない。衝動ね。
この点は、私よりあなたの方が上手く説明できそう。
レナ:
どういう意味?
ヴェントリー博士:
生物学者でしょ。
自滅するよう組み込まれてるんじゃない?
それぞれの細胞に。
ーーーーーーーーーー
アナイアレイション(翻訳すると「消滅」「全滅」)という映画の中で、作品の核となる会話に思える。
「決意してやるわけでは無いが、衝動に駆られて自己破壊的行動に出る」
とヴェントリー博士は言っている。
そしてレナに「私よりあなたの方が上手く説明できそう。」と続け、これに対してかなり困惑した様子で「どういう意味?」と答えるレナ。
レナは幸せな結婚生活を送っていたにも関わらず不倫をしていた。
最初の会話では、「幸せな結婚を ~ あなたの方が上手く説明できそう。」という話題になった直後に振られたので、「幸せな結婚生活」について、皮肉交じりに振られた為困惑したように見えた。
それはどうでもいいが、アナイアレイションの中で「自滅するよう細胞に組み込まれている」と断言されたわけじゃない。
「破滅」をテーマにして描かれた映画でさえ、そこは疑問で終わっている。
誰にでもある「破滅願望」:まとめ
何の答えも出ずに終わってしまい申し訳ないが、哲学クラスで何かを勉強したわけでも、生物学に明るいわけでもないただの映画好きでミーハーな奴が書いた記事なのでご容赦願いたい。
しかしこうなんで「実際に破滅した後」というのは気分が明るくなるんだろうか。
「夜明け前が一番暗い」という言葉がある。
気分が落ち込んでいる時にも当てはまる。
「破滅願望を行動に移して自滅した後は前向きになるしかない。」
本当に単純にまとめてしまうと、破滅願望の存在意義はそういう事なのかもしれない。
余談:もし自分が犯罪者になったら・・・
たまに考えてしまう。
これも破滅願望だろう。
僕は内向的で、自分の内面を見つめる資質がある人格だ。
見た夢の内容や、人と話してる時になぜあんな発言に至ったかなどを後で考えるのが趣味だ。
ここは「内省」という資質について書いた記事を参考にしてほしい。
この内省という資質のせい(おかげ?)で、僕は自分自身をミステリアスにし、永遠に治らない中二病を患わしている。
もし自分がワイドショーで取り上げられてしまうような特殊な犯罪者になったら、
きっと当ブログとかフェイスブックの恥ずかしいところが取り上げられ、
「真面目でおとなしかったけど、こういう事(犯罪)をする前兆があったってことですね?古市さん」
とかなんとか、とくダネで小倉さんがコメンテーターに無茶振りしそうな予感がする。
(その時はこの記事のこの部分もちゃんと取り上げること)
一応、ニュースで容疑者を取り上げられる時の「自称会社員」とかのテロップが死ぬ程ハズイので、そこだけなんとか回避しときたい。
【95点】「アナイアレイション 全滅領域」超徹底考察【Netflix】 | ぱっかんシネマ