私はサイコパスに憧れている。
昔は、「サイコパスってなんか中二病みたいでかっけぇ」という理屈から憧れていたが、今は違う。
私が本気でサイコパスに憧れるようになったのは、以下の動画を見てからだ。
「心理学と脳科学の最先端、サイコパスの真実【白熱教室】」
というタイトルで、「サイコパスは犯罪者だけじゃなく、実業家になる素質も持っている」
ということを根拠を持って熱弁している。
※熱弁してるケヴィン・ダットン博士も強烈なサイコパスというからまた面白い!
「サイコパス 実業家」
「サイコパス 成功型」
「サイコパス 性格」
などのワードで検索される方におすすめです。
サイコパスの定義
「サイコパスは他人をもののように扱う」
「自分の利益しか考えていない」
「サイコパスは他人を不幸に突き落とすことしか考えてない」
サイコパスは時々、凡人によって上記のようなイメージを持たれている。
が、決してその限りでは無い。
サイコパスは以下の能力も持ち合わせている。
・口達者で魅力的
・一見冷酷だが、ちゃんと先を見据えた判断が出来る
・土壇場でも冷静な判断・行動が取れる
・他人の心理を無意識レベルで理解できる
これらは、常人でも憧れる能力ではなかろうか。
生まれつきこういうリーダー的素質を持っているのだから、羨んで当然
サイコパスは圧倒的に男性に多い
世のサイコパスはほぼ男性。
この理由についても動画で解説されている。
”嫌なこと”に直面した時、女性は「不安・悲しみ」などの内面の感情が増幅されるのに対し、男性は「怒り・行動」という外面的行動を取るらしく、それがサイコパスに直結してると考えられている。
※これは余談だが、動画内では「不安・悲しみ」はネガティブで、「怒り」についてはポジティブと表現していた。
今まで「楽しい」とかそういう感情だけをポジティブと言うのかと思っていたが、違うっぽい。
もしかしたら例えとしてポジティブと使われていただけかもしれないが、かなり納得できる表現だと思った。
4つのサイコパス
サイコパスは2×2の軸で、4つの特性に分けられる。
/ | 高い知性 | 低い知性 |
---|---|---|
暴力的 | 特殊部隊 犯罪組織の黒幕 | 下級の悪党 犯罪組織の実行員 |
非暴力的 | 投資家 実業家 弁護士 | 軽犯罪者 (詐欺師など) |
どんなに頭の良いサイコパスでも、知性が低ければ犯罪者になり下がってしまう。
しかし、注目してほしいのは、”高い知性”と”非暴力的”が絡んだ左下の枠だ。
いわゆる成功者的職業である。
結局のところ、弁護士・投資家・外科医など、緊張状態の中でも冷静な判断が必要な職業は、常人よりもサイコパスの方が向いているのだ。
そして、私が憧れるサイコパスとは、正に彼らのことだ。
サイコパスは他人の心理を読み解くのが上手い
1970年代に女性35人の頭蓋骨をたたき割った”テッド・バンディ”というサイコパスは、あるインタビューにて、笑顔でこう言った。
”いい被害者は歩き方で分かる”
ゾッとするセリフだが、もっとゾッとするのは、このセリフを基に「サイコパスは他人の心理を読み取る能力に長けているのではないか?」と推測し、研究した者がいるということだ。
研究内容
(1)大学生数十名(研究対象者)に「サイコパステスト」を受けてもらい、「高得点グループ(サイコパス度が高い)」と「低得点グループ(サイコパス度が低い)」に分類。
(2)次に別の協力者5名(うち1名のみ”赤いハンカチ”を隠し持っている)に研究対象者の前を1人ずつ横切ってもらい、誰が赤いハンカチを隠し持っていたかを当ててもらう。
このテストの結果、「低得点グループ(サイコパス度が低い)」よりも、「高得点グループ(サイコパス度が高い)」の方が圧倒的に正解率が高かった。
サイコパスは、「嘘が達者で他人から魅力的に見える」というだけでなく、「些細な挙動から、心理・考えをくみ取ることができる」という能力も持ち合わせている。
いくらなんでもかっこ良過ぎないか。
この手の能力は、接客業ひとつ取っても幾分有利だ。
良いサイコパスと悪いサイコパス
ケヴィン・ダットン博士は、「良いサイコパスも悪いサイコパスも、持っている遺伝的素質は同じ」と語っている。
ただ、幼少期にどんな”刺激”を受けたがで将来が左右されてしまったのだと。
例えば、同じサイコパスの遺伝子を持っていたとしても、
子供の頃から虐待を受けて育った → 犯罪者
両親からしっかり愛情を注がれ、それなりに教育も受けた → 実業家
という風に、幼少期の刺激がサイコパスの良し悪しを決めているらしい。
先に、”高い知性”と”非暴力的”が絡んだサイコパスが成功しやすいという風に言ったが、この場合の”高い知性”とは恐らく、良い大学を出るとかそういう意味ではなく、比較的平均的な学力、言語力を持っているという意味だと思われる。
つまり、もし自分の子供にサイコパス的な気質が見られたとしても、恐れずにちゃんと愛情を注いで育ててあげれば、立派な実業家になる可能性があるということだ。
尊敬するサイコパスの方々
上司・先輩・クライアント・時に後輩などなど、今までいろんなサイコパスっぽい人たちと接してきた。(私は専門家ではないので、確実にサイコパスだと断言はできない)
彼らの中には怖くて仕方ない人もいたけど、やはり魅力的で、とても賢い人たちばかりだったと思う。
そんな彼らの共通点を適当に列挙してみる。
・チーム全員がある問題に直面した時、全員が”常識”という見えないフレームワークの中で悩んでいる中、その人は常識を度外視した究極のアイディアを思いつき解決へと導いた。
・引き出しが多く、その場その場でフィットした分かりやすい例え話を出してくる。
・話が簡潔で長くない、分かりやすい。
・ドラマなどの創作物のセリフを覚えており、日常でもそういうセリフをスッと出してくる。
・計算高く、それをした結果どういう事態が引き起こされるか予測してくる。
・店にヤバそうな客が入ってきたら、さりげなく”応戦モード”に入り、その後の指示が凄くテキパキとしだす。
・ジョークがいちいち面白い。
これが、私が尊敬するサイコパスの共通点だ。
(もしかしたら、ドラマのセリフを覚えるために影でたゆまぬ努力をしていたのかもしれないが、少なくとも「このドラマのセリフを日常でもぶちこもう」と考えているのなら、間違いなくサイコパスのそれである)
そして、彼らにはもう1つ共通点がある。
一人残らず全員AB型ということだ。
やはり、AB型はなんか持ってるな・・・
羨ましい。
筆者のサイコパス度
私もサイコパス診断をしてみたのだが、実をいうと、私もサイコパス認定される程度のスコアはあった。
・計画を立てるのが好き
・もっと楽しい予定が入った場合、既にある約束はキャンセルしてもよい
・自分の欲しいもののためには他人を踏み台にしてよい
・スリルを求める
コレ系の問いに関しては高得点だった。
しかし、「他人や動物が傷ついていても気にしない」とか「他人の感情・考えが気にならない」というタイプの質問に関しては特にポイントが低かったので、結果的には「平均よりちょい上」くらいにとどまった。
正直なところ私は、誰かに怒られようと全く気にならない。(これは人としてアウトか?)
ものすごく怒鳴られた時、「人に迷惑かけちゃったな」とか、「改善しないとな」とは思うが、昔程「恐怖」を感じることは無くなった。
ただし、「誰かが誰かを怒っているシチュエーション」には非常に弱い。
飲食店に客として入っていて、すごく横暴な客が店員を怒鳴りつけているのを見ると、自分には関係ないとしても精神的にダウンする。
これはたぶん、「芸人がだだ滑りしてたら見るのがつらくなる」というのと同じ現象ではなかろうか。
(共感性羞恥と言うらしい)
少し脱線したが、結果的に私は「凡人レベルの中ではちょっとサイコパスだね」レベルで終わってしまった。
創作物の主人公はサイコパスだらけ
あらためて考えると、創作物の主人公にもサイコパスは多い。
というか、多少なりともそういう行動的な奴じゃないと主人公は務まらないのだろう。
特に私は、「カイジ」「アカギ」「ライアーゲーム」「リーガルハイ」などの主人公が天才系創作物が好きなので、それもあってサイコパスに魅力を感じるのだろう。
(伊藤カイジ・赤木茂・秋山深一・小見門研介はどう見てもサイコパスだ)
特に、カイジの作者である福本伸行先生の別漫画「賭博覇王伝 零」の主人公「ゼロ」は、究極の”実業家系サイコパス”だと思う。
ゼロのサイコパスエピソード
ゼロ達はある命がけのアトラクションに参加してしまい、仲間の一人が拘束されたまま溺れかけ る状況となった。
彼を救う道はただ一つ。それは、凡人には解答不能な難問を解くこと。
問題は、50の選択肢から回答を一つ選び送信するというシステム。
正解したら排水が始まり、仲間を助けられる。
解答権は一回のみ。もし間違えたら仲間は助からない。
ゼロは、50の中から既に答えを2つに絞っていた。
1/50ではなく1/2。
一か八かで解答しても良いレベル。
実際にその場にいたもう一人の仲間も、「もう鼻まで沈み始めた!早く解答してよ零!」と泣いている。
しかしゼロは、
「心臓が止まっても5分以内なら蘇生率は低くない…だから確実に解いて彼を助ける…!」
と最後の最後まであきらめなかった。
結果的にゼロは難問を解き、仲間を助け出した。
こんな冷徹で非情な判断、常人どころか、並みのサイコパスにも無理だろう・・・
その後ゼロは、仲間に心臓マッサージしつつ「頼むから生き返ってくれ!」と涙をボロボロ流していた。
一見冷酷に見えるが、それは全て仲間を救うためであって、ゼロは常に長期的な結果だけを考えていたのだ。
サイコパスまとめ!
中二病が憧れるのは、いわゆる「犯罪者系サイコパス」だと思われるが、今回は、高い知性と理性を兼ね備えた「実業家系サイコパス」がいかにかっこいいかという話をした。
だから、私は決して犯罪者に憧れているわけではないことを憶えておいてほしい・・・。
そのうえで、若干ではあるが、自分にもサイコパス気質があることが実に嬉しい。
別記事でも書いているが、私は着想という資質が一番優れている(ことになっている)おかげで、奇抜性は飛んでおり、これが若干サイコパス度を上げている気がしないでもない・・・。
ちなみに私はAB型では無い。AB型に憧れるO型である。
憧れてばっかりだ。