オレンジ色が大好きな僕は、良くオレンジ色のマウンテンパーカーを着て出勤します。
ぱっかんです。
職場まで徒歩20分。
「距離が近い」とかそういう理由無しで、そもそも「歩くのが好き」という性癖の持ち主なので、もちろん歩いて出勤します。
毎朝同じコースを歩いてて気付きましたが、毎日同じタイミングですれ違うおっさんがいます。
たぶんそのおっさんも「毎朝すれ違うオレンジがいるな」と勘づいているかもしれませんが、僕はそのおっさんを利用し、「今何時か」を把握しています。
例えばそのおっさんとすれ違うのがいつもより遅かったら「今日はいつもより早く到着しそう」と思えます。
逆に、家を出てすぐおっさんとすれ違ったら「今日はちょっと遅れ気味やな」と把握します。
そう。
僕はおっさんを軸に生活していたのです。
逆におっさんも僕のことを軸に生活しているかもしれません。
きっと結婚ってこういう事なのでしょう。
歩いて出勤すると、バスからの視線が恥ずかしい
やっと本題ですが、僕のような「グランドウォーカー」にとって「バス」が脅威の対象です。
※「グランドウォーカー」とは、そのまま「地上を歩く人」の意味。いわゆる歩行者。
まず僕の出勤ルートは大通りなので、当然ながらバス停がいくつもあります。
僕はウォーカーなのでバスなんぞ利用しませんが、バスを使った方が間違いなく早く到着するし、体力も温存できます。
しかし「歩くのが好き」という理由もそうですが、「朝のバス」がとにかく嫌いなので、それもあってバスに乗る気がおきません。
だから毎朝バス停をスルーして歩き続けているのですが、これが地味に恥ずかしい。
朝の道路もそれなりに混んでいるので、バスと言えど、スピードは徒歩とあまり変わらなかったりします。
もちろん駆け出しはバスの方が早いです。
しかし信号待ちなどでバスが止まってしまうと、その横を僕がスっと追い越してしまいます。
バスと僕は、そんな攻防戦を繰り返すのです。朝から。
しかも僕は性格がひん曲がっているので、「後ろから別の歩行者に追い抜かれること」に対して激しい怒りを感じます。
だからいつも「誰にも追い越されない速度」で歩いてるので、そりゃもう
。
自称で恐縮ですが、僕は自分のことを「街角チャンピオン」だと自負してます。
だから歩く速度なら誰にも負けません。
街角チャンプのプライドもあるし。
逆に誰かを追い越す時も、「追い越す瞬間、僅かな時間とは言え知らん人と並列になるのは気まずいから、その瞬間はちゃんと速度を出してあげる」という風に、街角チャンプとしての配慮も出来ます。
そんなわけで、改めて考えると超スピードで徒歩移動している僕は、バスを追い越したり、追い越されたりを繰り返しながら出勤しています。
今まで僕は前方を見ていたので気にもしませんでしたが、良く考えれば、バスの乗客はボサーっと外を見るしかないので、「またあのオレンジの兄ちゃん歩いてる」と何気なく思われていたはずです。
もしかしたら「あの兄ちゃんいつも歩いてて可哀そう」などと哀れみを抱かれていたかもしれません。
バスのドライバーとの駆け引き
仮に全く乗る気がなくても、「バスがバス停に停まってる瞬間に歩いてそこを通る」だけで、バスは待ってくれます。
たぶんマニュアルに「(乗客か)どっちか分からん時は待ちなさい」とあるのでしょう。
僕はもう何百回も「バス停のバスを横目で見つつ過ぎ去る」という行為をしてきたので、当然バスのドライバーも「あのオレンジの奴は乗ってこない」と熟知しているはず。
それは乗客も同じです。
「あのオレンジの奴は絶対に乗ってこない」と潜在意識に強くインプットされています。
だからあえて唐突に乗ってみたらどうだろうか。
今までずーっと、ガラス越しにしか見てこなかった奴が、唐突に自分と同じ空間に入り込んでくる。
それはきっと、テレビでしか観た事が無かったタレントを生で見る気分と酷似しているはず。
そう考えると、僕は一人の著名人として、福岡の朝を盛り上げていると捉えても良さそうです。
ありがとう。
まとめ
「あの、毎朝歩き続けてる人いるじゃん。分かる?」
「オレンジ?」
「そうそう。」
こんな感じで僕のあだ名がオレンジになってたら嬉しいなぁ、と考えつつも、「ウォーキングデッドに出てきそうな奴オーラ」の方がきっと強いので、たぶん「オレンジ」という理想のあだ名は付けられていないでしょう。
というわけで、理想の自分までもう少し。
頑張ります。
※2年前から、筆者のファッションは一貫して「ウォーキングデッドに出てきそうな奴」という強力なテーマを持っています