入社一週間の会社へ
いつも通りちょっと嫌な気持ちで出社
そしてオフィスの扉を開けると、「今日と明日は休みですよ」とユニットリーダーに言われる
「すみません聞いてませんでした」と、
「明らかに言われてなかった」ことに対する発言はせず、すぐにオフィスに背を向ける
なんだこれ、最高かよ
無駄になった今日の交通費とか、
情報共有の出来てなさとかどうでもいい
とにかく「急に仕事がなくなる」という幸福感を即座に味わっている
今日は雨が振っていた
そんな雨の中、近くの港まで散歩した
傘で雨を防ぎながら、荒れた海をボンヤリ眺めた
もう嬉しすぎて、ずっとニンマリしてる
バックレの幸福感に似てる
僕はガチのバックレは経験したことが無いが、
退職後の開放感は良く分かる(本当にダメ人間だな)
あまり後先を考えていないのかもしれない
でも、目先の仕事が無くなってとりあえず自由になると、本当に気持ちが良い
めったに味わえない興奮
でも、この手の興奮も、結局は仕事をしている人間にしか味わえない
本当は味わうべきではないこの「開放感」
言ってしまえば、今僕が味わっているコレは「奴隷解放」みたいなもので、普段がキツイから開放感を得ているに過ぎない
「脱いだ時の爽快感を楽しむために、わざとキツイ靴を履く」ようなもの
つまり、「普段が地獄」というだけであって、となるとこの開放感は本来味わうべきではないのかもしれない
だから僕は「“それ”を辞めた時に開放感を感じるような仕事」には就かないようにしよう
今この瞬間の開放感はかけがえのないものだけどね