気付けば、筆者は5年近くweb業界にいます。
しかし転職回数は3回。
つまり「4社」経験してきたわけです。
入社した瞬間に「ヤバイなココ」と気付いて即時退職した会社も含めると結構な数になります。
さて、何故僕はこんなに転職しているのに、それでもweb業界に居座り続けるのか??
という点を、本日はお話します。
「web業界で働いてみたい!」という方の参考になれば。
まず、僕の職歴
※ある程度の期間働いて、僕にとって思い出となった企業についてのみお話しします。
2.ポップでノリが良い「EC運営会社」
3.ガチクオリティの「web制作会社①」
4.比較的新しい「web制作会社②」
とりあえず、上記4つの企業を経験し、そして4つ目の企業で今なお働いています。
まずはそれぞれのヒストリーを聞いてください。
1社目:グレーゾーンな「SEO会社」
当時の僕は満足げにスタバでバイトしてましたが、途端に「web系の仕事をしてみたい」と思うようになりました。
「なぜwebに興味を持ったのか?」の問いには未だに苦しめられますが、たぶん「オフィスワークってなんか楽そう」が本音。
そんなわけで、とりあえず僕は「未経験OK」な「SEO会社」に入りました。
確か時給800円のバイト雇用(フルタイム出社)です。
さて、肝心の業務内容は「一日10記事書くこと」です。
それもマジで凄くどうでも良い記事。
精力剤とか、アダルト系の記事をとにかく量産しました。
これもすべて「SEO」の為。(自分が書いた記事がどんな成果を生んでるのかは全く知らされない)
そして「1記事最低500文字以上」とかのノルマがあったので、言い回しとかもわざと長ったらしくして、とにかく文字数を稼いでいました。
今思えば本当に地獄。
でも当時の僕は、「建設 → カフェバイト」しか経験してこず、そんな自分が、きれいなオフィスでオフィスワークをしているという事に酔いしれていました。
「SEO会社」はやってる事はグレーゾーンですが、だからこそお金がそこそこあり、オフィスとかもキレイです。
たぶん最終的に、今まで働いてきたどの企業よりもオフィスビルがキレイだったと思います。
そしてなんやかんや、「記事を書き終えたら、自社で運営してるサイトのhtmlとかを弄っていい」という流れで、余った時間でhtml/cssを勉強してきた感じですね。
そしていつしか「ちゃんとした制作会社で、ガッチリなwebサイトを作ってみたい」という夢が生まれ、退職しました。
雇用期間は1年半くらいでした。
もし未経験でwebやりたいなら、「SEO会社」はねらい目ですよ。業務自体は楽しくないですが、ライティングスキルは身に付くし、何より「未経験でも雇ってくれる」という点でありがたい。
2社目:ポップでノリが良い「EC運営会社」
「EC運営会社」とありますが、求人サイトには「web制作会社」とあったので、まぁ、軽く騙された感じではあります。
でも、お金の為に色々手を出すweb会社は結構多いですね。
「小さいweb会社」は特にそう。
この「2社目」も正に「メイン業務はweb制作じゃないけど、web制作もちょいちょいやってるよ」という感じの会社でした。
僕にとって「ガチなweb制作会社」では無かったので少し残念でしたが、それでも前職の「1日10記事地獄」とかより遥かにマシ。
ここでは主に「楽天市場」や「ヤフーショッピング」でアウトドア商品を販売していました。
更新作業は地味だし、ネット通販特有のクレーマーとかも多かったですが、今思えば「ネット通販」こそwebの真骨頂。
それをここで学びました。
「自社商品をしっかり売り続けること」の難しさについてはもっと後になって理解するのですが、それを成し遂げていたこちらの会社は、本当にすごい集団だったんだなと思います。
また、当時の僕は「ちゃんとしたweb制作に携わりたい」という事をまだ夢みており、他にも人間関係の問題やら、クレーマーの存在やらで退職を決意しました。
2年近く働きました。
3社目:ガチクオリティの「web制作会社①」
web業界に入ってからずっと夢見てきた「ガチの制作会社」です。
今までは「1週間でwebを叩き込んだ主婦でも作れそうなサイト」ばかりを手掛けてきましたが、ここからはガチの「フロントエンドエンジニア」と呼ばれる人じゃないと作業に入れない領域。
もちろん最初は苦戦しました。
・細かいところで発生する高難度のjavascript編集。
・サーバーの知識。
・ガチのPHP。
・Wordpressのコアファイルの知識。
「最初は」というか今も苦戦しています。(ぶっちゃけほとんど分かってない)
ハッキリ言って、ただただ難しい。
「web業界の働きやすいところが好き」という感覚で業界に踏み込んだ者にとって、そこに広がるのは「狂気の沙汰」。
周りに居るのはシンプルに「それが好きな人」ばかり。
簡単な話。
残業が多いんです。
今までの「SEO会社」や「EC運営」は、「制作」という点での手応えこそあまり無かったですが、それでも定時退社が可能でした。
それが制作の現場に踏み込んだ瞬間残業祭り。
だいたい月に20~50時間程度は残業がありました。
すると目が覚めます。
今まで、「ガチのプロフェッショナル集団の元で働いてみたい」と夢見ていましたが、「残業する程好きじゃない」と気付きました。
また、このタイミングで個人ブログやらYoutubeやらやり出したので、それで時間がもっと欲しくなったというのもあります。
というわけで、こちらも2年ほどで退職しました。
4社目:比較的新しい「web制作会社②」
正直、新しい会社で働くつもりはありませんでした。
半年くらいは適当に日雇いの仕事でもこなしながら、ブログを書いて生活してみようかな、みたいな。
というのも、前職を辞める半年前から求人を漁っていたのですが、魅力的な企業が一つも無かったんです。
「働きたい企業もいよいよ無い。かと言って別業界に興味も湧かない。無人島に行こうかな」みたいな精神。
しかし、たまったま開いた求人サイトに、今の会社の情報が載っていました。
第一印象、「緩そう」。
言い方を変えると「楽しそう」ですね。
面接の時はもちろん「雰囲気が良い」とかに言い換えました。
現状、こちらの会社の気に入っている点は、
・残業が無い
・自社商品の展開を想定している
の2つ。
もちろん他にもありますが、恥ずかしいから内緒///
結論:Web業界は「働きやすい」
もうね。これに尽きますよ。
web業界は働きやすい。
・朝は基本10時から。
・仕事中もネットが出来る。(遊べるとかではなく、そもそも“ネット”が好き)
・スーツを着なくて良い。
・あんまり縦社会感が無い。
だから何度転職しようと、この世界に戻ってきてしまう。
また、たまに日雇いで「ピッキング作業」とか「たばこのプロモーション」とか「イベント設営」とかやったりもしましたが、そういうのを経験する度に「webって神過ぎるだろ」と痛感してました。
ピッキング作業とか、退屈過ぎて「退社まで後8時間・・・」というカウントダウンをしながら働かないとと自我が保てない。
かと言って「チラチラ時計見てる自分」もあまり好きじゃない。
朝の準備とかも死ぬほどダルい。
でもweb業界で働き出してからは、朝が全然つらくない。
金曜の夜も特に待ち遠しくない。(あ。明日休みなのね。みたいな感覚)
webは僕にとって「大好き!」ではありませんが、数ある労働の中で唯一の「苦じゃないもの」なのかもしれません。
そんなわけで僕は、今在籍中の会社が嫌になろうと、やっぱりwebに戻ってくるわけです。
3回も転職したのに、それでもweb業界に居座る理由:まとめ
・ひと口に「web」と言っても業種は多いので、転職して色々経験してるプレイヤーも多い
・「未経験歓迎」の企業も多いので、間口は広い。個人的には「SEO会社」がオススメ。やってる事がグレーで退職理由も作りやすいので、3か月くらいの“実務経験”を積んですぐに辞めると良い。
・「やりたい事」が一切無い「ライフスタイル重視」の人にこそwebがオススメ。
・ただし「ガチの制作会社」に入るのなら結構本気で取り組むことになる。「働き方重視」の人にはオススメし辛い
・コンビニバイトするくらいなら、web会社で週3出勤とかしてる方が楽だし稼げる。
もしweb系の転職を考えているなら、「web 福岡 求人」とかで調べるとすぐにそれっぽいサイトがヒットします。
(「福岡」は適宜書き換えてください)
ホント、いろんなYoutuberさんが「エンジニア最強説」を唱えてますけど、その取っ掛かりとしてwebから入るのも全然アリだと思いますけどね。
※関連記事は最後にまとめて紹介します