先日「勝間式超コントロール思考」という本を読みました。
その中では「効率化」に関することが濃厚に書かれており、その一つに「記事は音声入力で書いている」というテクニックがありました。
「いよいよ執筆作業も声で行う時代か」
と感激し、さっそくネットで「音声入力 ブログ」で調べました。
そして色々試し、音声入力で何記事か執筆した結果、「音声入力で執筆が捗るとかマジで言ってるの?」という結論に達しました。(勝間さんではなく、音声入力を紹介してるブロガー様に対して)
ただ勘違いしないで頂きたいのが、当記事は「音声入力をディスってるわけではない」という事。
どちらかというと「問題無く音声入力で執筆してる人は、どういうやり方でやってるの?」という助けを求めている記事です。
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※関連記事は最後にまとめて紹介します本当は、音声入力でここまでやりたい
まず「僕が音声入力に望むこと」をまとめます。
・自分が普段使ってるテキストエディタでも使いたい
・htmlのタグ打ちと並行して作業したいから、「音声入力&タイピング」をノンストレスで行いたい
・音声入力ソフトは「タイピング」だけをさせたい。無理に「コマンド」とか「文字選択」とかさせなくていい。その辺はマウスとキーボードでやる。
・むしろ「喋った文言がエディタに打ち込まれる」という感じで良い。「変換」「Enter」「改行」とかの操作はキーボードで行う。
本当は「音声入力」を使ってこれだけの事をしたい。
恐らくたいていのブロガーさんもそうだと思います。
作業フローは人によって異なると思いますが、記事を書くうえで「執筆&微コーディング」という工程は踏むはずです。
そして現時点で既存の音声入力ソフトを使った場合、これらの作業時間が、トータルでは余計延びるように思います。
現時点で現実的な「音声入力」方法
※あくまで「記事執筆」に限定して話します。
①Googleドキュメントの音声入力機能
②なんらかのアプリ、ブラウザアドオン(今回は除外)
③ドラゴンスピーチ / AmiVoice SP2 などの有償ソフト
④Win/Mac/Android/iPhoneなどのOSに標準搭載されている音声入力システム
現在「音声入力 ブログ」などで検索した際にヒットするツールは、だいたい上記の通りではないでしょうか。
しかしながらどれも重大な問題を抱えているように見え、中々使い倒せません。
iPhoneやAndroidを使用した入力方法もあるようですが、「ガチで1記事執筆する」となるとPCだけで完結させたいところ。
そこだけは譲れません。
しかし上記の④つのツールは、どれも「実用度を大きく下回る弊害」があるように思います。
各「音声入力ツール」の弊害
Googleドキュメントの音声入力機能
良い点
・セットアップがほぼ必要なく、手軽に始められる
・入力信頼度が高い
・スマホとPCでリアルタイムに連動できる
・音声入力うんぬんでは無いが、Googleドキュメントの特性として「リアルタイム保存」があるので、いつPCがクラッシュしてもデータが保存されている
悪い点
・「リアルタイム保存」が発動した瞬間の発言が何故か聞き取られない
└その後何度やっても聞き取られず、一度音声入力ツールを再起動する必要がある(場合がある)
・飽くまで「Microsoft Word」的なインターフェースなので、A4サイズに区切られた画面とブログ記事は相性が悪い
現時点で最も多くのブロガー様にて紹介されているツールです。
実際に割と使いにくいですが、他のツールに比べ手軽で、入力の信頼度も高く扱いやすいとは思います。
ドラゴンスピーチ / AmiVoice SP2 などの有償ソフト
※申し訳ありませんが、こちら未使用です。
良い点
・評判によれば、「学習機能」が相当優秀なようで、オーナーにとってどんどん最適化されていくらしい
・評判によれば、どのテキストエディタでも問題なく使えるらしい
悪い点
・音声入力ソフト業界をけん引してきた「ドラゴンスピーチ」「AmiVoice SP2」の両者とも、現時点でサポートされていない
・評判によれば、「ドラゴンスピーチ」は初回学習として4時間程度「朗読」させられるらしい
できれば無料で使いたいところですが、作業効率が上がるなら有償でも構いません。
そんな僕にとって、これらのソフトは一筋の光明です。
どちらも1万円以上しますが、未だに本気で購入を考えています。
しかしどちらも既にサポートが終了しています。
また、どちらのソフトもAmazon等で「ここまで精度が高いとは思いませんでした」というレビューがありますが、どれも投稿日が2013年とかです。
信用性に欠けます。
「どのテキストエディタでも使える」という条件を満たしたのが唯一これらの有償ソフトだけだったので、サポートが終了されているというのが本当に悔しい。
Winに標準搭載されている音声入力システム
良い点
・「てん(、)」など、句読点も認識してくれる
・何もソフトを入れなくていいという安心感
悪い点
・事前に5分ほど朗読させられる学習機能向けのトレーニングがあり、それを完了すると確かに精度は上がる。でも使いづらい。
・「メモ帳」などの限られたアプリでしか使えない
とりあえずWinに限った話ですが、こちらも実用レベルが中々低いです。(Macはわかりません。)
また、使用できるエディタも限られており、僕が確認したものでは、Windows標準の「メモ帳」が使えました。
「メモ帳」でライティングすることはほぼないので、この制限も普通に苦痛です。
でも、音声入力はめっちゃ楽・・・
諦めの悪い僕は、この記事も「Google ドキュメント」の音声入力ツールを使って書いています。
というのも、音声入力による執筆はめちゃくちゃ楽。
変にトライしてしまったせいで、その魅力に憑りつかれてしまいました。
確かに誤字や脱字、不要なスペースなどが大量に含まれるので、最後にそれらを整理する必要があります。
だから「作業時間」で言えば、音声入力を使わないほうがむしろ早いのですが、「とても楽」という点で音声入力は魅力的。
だから未だにこうやって「音声入力での執筆方法」を模索しているのです。
「音声入力で執筆スピード3倍!」などと言ってる人は、タイピングスピードが壊滅的に遅い?
「音声入力でスピードアップ」という記事を真似してみても全然うまく行きません。
「自分のやり方が間違えてるのか?」というのはもちろん常に疑ってますが、もしかして、、というレベルで「“スピードアップ”と言ってる人のタイピングスピードが極端に遅かったんじゃないか」という疑いも出てきます。
でもこの「提案している人を疑いだす」という考えはもはや「思考停止」と同じ。
できれば解決策を見つけたい・・・
ビジネス系のブログ、メルマガを書く人には十分かもしれない
ビジネス系のブログやメルマガをサクッと書く人には、今の音声認識のクオリティでも問題なく使えるかもしれません。
というのも、よく考えたら、僕が書く内容は「ゲーム」や「映画」などばかりだからです。
映画には「人名」や「土地名」などの固有名詞が数多く登場します。
そしてゲームには「武器の名前」「キャラクターの名前」など、映画以上に特殊な固有名詞が登場します。
音声認識側には、もちろん「ゲームに登場する固有名詞」など登録されていないでしょうから、音声認識側が推測した、代わりとなる「似た単語(誤字)」が引き出されるのです。
また、この手の新しいツールはいつだって、まずは「ビジネスマン」に利用させないといけません。
だから「ビジネス用語」に関しては、専門性の高いものも登録されているはずです。
そう考えると、ビジネス系のブログ(投資や転職など)であれば、現時点での音声入力ツールでも十分に活躍するのかもしれません。
音声入力ツールの疑問。「音声入力で執筆スピード3倍!」って本当に言ってるのか?:まとめ
・「音声入力ツール」の選択肢は多いが、どれも「ガチ執筆」には向かない
・「愛用してるエディタ」に依存した執筆スタイルであれば、音声入力ツールを取り入れる為に作業革命を起こさないといけない
・それでも音声入力は楽
なぜ有償ソフトのツートップが両者ともサポートをしないのか。
音声認識ツールはまだまだ発展途上のようです。
僕のように、情報が蔓延しだしてからツールを使い始める「出遅れ安定組」がまだ手を出す代物では無いのかもしれません。
もっとデジタルガジェットに対して情熱を注げる人たちが模索し、完璧な執筆環境が公開されてから使い始めた方が良さそうです。
というわけでしばらく思考停止します。
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