「自分に何が合ってるか分からない」
「やりたい事がない」
「もう良い年なのに尖ったスキルが無い」
こういう事に悩み倒していた20代。
でも今、特に尖ったスキルは無いけれど、今のところ不安もなくそこそこのエネルギーで仕事に打ち込んでいます。
「好きな仕事が無い」と悩んでる人には良いエッセンスになるかもしれないので、そんな方は是非読み進めてみてください。
20代の時は「何者でもない自分」に悩んでいた
僕はラッキーでした。
というのも、「フリーター上がりで特に何のスキルも無いものの、Web制作系の会社に拾ってもらえた」からです。
完全にグレーゾーンなSEO会社でしたが、そこからwebの知見を広め、未だにweb業界にいます。
しかしコンプレックスもあります。
それが「ガチの人には勝てない」です。
例えば「情報系の大学を出てそのままIT関係の仕事に就いている人」。
彼らは基礎が出来ていて、付け焼き刃のような僕の技術力とは全く違います。
時々神にすら見える。
そうじゃなくても、「今の仕事とは全く関係ない大学に行ったけど、勉強してwebに強くなった」という人もいます。
彼らは彼らで、「書店の隅っこにあるGeekな技術本とかを趣味で読んでた」とかの経緯があり、元から結構な熱量を持っていたりします。
デザイン面でも、
・デザインの専門学校出身
・美大出身
・そうじゃなくても元々趣味でイラスト/漫画を書いてる
という人には敵いません。
20代の頃は、こういう「熱意を持っている人たち」と比較して、常に「自分は何者でもないな」と悩んでいました。
仕事を「好きかどうか」で選べない自分
僕は勉強と挫折を繰り返しました。
挫折を繰り返すと、「自分には何が出来るのだろうか」とより深い場所で悩むことになり、その結果、当たり障りのない適性診断、職業診断を手当たり次第受けたりしました。(要は面倒な勉強から逃げたかった)
ちょうど世の中が「好きなことで食ってく」というキャッチフレーズで溢れてたから、それで逆に悩んでいたのかもしれません。
2010年代後半は「好きなことを仕事にしよう」や、その逆張りの「好きなことを仕事にするな」という情報が多かったので、自分もその軸で考えていた気がします。
あらゆる仕事を経験してみて
とは言っても、僕は社会人経験のほとんどを「web業界」で過ごしたため、それ以外の分野は特に知りません。
そこで、バイトや転職含め、いろんな事に手を出してみました。
その結果、「web業界って楽だな」という印象を持ちました。
ここで重要なのは「web業界がやっぱり好きだ」ではなく「楽」という認識。
自分が経験した他の職種、例えば飲食店や電気工事など、「特に資格が無くても人材を募集している業界」に限られはしますが、そういう世界で働いた時に、「きつい」と感じることが多かった。
もちろんweb業界にも辛いことはあるけど、それでもトータルでは「楽」。
これは「オフィスワークだから楽」という理由ではありません。
人によってはむしろ「一日中座り続けるなんて無理」という人もいます。
「何が楽か?」は人によって違うので、「好き」ではなく「苦痛を感じない」を軸に、長く続けられそうなことを探すと良いかな、というのが、2023年時点の僕の結論です。
web業界は“自分にとって”楽だったから続いてる
僕はApexが好きで、Apexのプロゲーマーになれたらそりゃなりたいですが、でもそこを目指すときっと「辛い」ことの方が多く、その辛さを上回るパッションを持っていません。
僕は凡人。
何かで一流になるほどのパッションを持っていない。
ハングリー精神も無い。
そこそこ楽に、不自由なく生きていたい。
こういうタイプの人は、改めて「楽」を軸に仕事を振り返ってみると良いかも、という雑なお話でした。