僕は「散歩」「新しいコンビニ巡り」の他に「ハマりこんで音楽を聴く」という人に伝わり辛い趣味を持っている。
そしてこれが素晴らしい程にストレス解消につながるので、「一人で音楽を聴くのがいかに至福なことか」をつらつらとまとめる。
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※関連記事は最後にまとめて紹介します1人で音楽を聴くということ
「音楽鑑賞」はほとんどの人が好きな行為だと思う。
・ライブに足を運ぶ
・勉強中のBGMとして流す
など、形はなんであれ音楽から活力を得ている人は多いだろう。
僕は以前バンドをやっていたのでライブも好きだが、一番好きな音楽鑑賞のスタイルはやっぱり「完成した音源をお気に入りのヘッドフォンで聴くこと」だ。
誰かと「この曲良いよねぇ」と共感を求めながら聴く音楽もそれはそれで最高だが、ストレスが溜まった時に1人で聴く爆音の音楽には敵わない。
耳が肥えてからハマるようになった
僕は「宅録」をやり出してから音楽鑑賞にハマった。
実際に自分で曲を作って初めてプロの繊細さが分かるようになった。
おそらく大抵のバンドマンが躓くのが「音圧」だと思うが、この問題には今も苦戦している。
曲を見様見真似でミックスし、自分の限界までクオリティを高めても、それはプロの曲よりも音が小さい。
それは「音量」ではなく「音圧」が低いから起こっている問題であり、そしてこの音圧を上げるためには中々難しいテクニックが必要となる。
そしてその辺を試行錯誤しているうちに僕の耳はある程度肥えた。
おかげで今では音楽鑑賞が楽しくて仕方が無い。
音楽を聴く時の機材・条件
「よし。音楽を聴こう」
と意気込んで音楽を聴く場合、僕は以下の2つの機材を使用している。
①SONY 密閉型スタジオモニターヘッドホン MDR-CD900ST
②YAMAHA コンピューターレコーディングシステム AUDIOGRAM6
①は普通のヘッドフォンではあるが、これは「レコーディングやミックスなどの“作業”で使われる」という特徴がある。
恐らく今でもレコスタ(レコーディングスタジオ)の定番アイテムでは無かろうか。
こういう「モニター専用ヘッドフォン」は、一般的なヘッドフォンと違い楽器の音がかなり生々しく乾いて感じられる。
反面迫力に欠けるのだが、その「飾り付けの無さ」が僕にとっては堪らない。
②はいわゆる「オーディオインターフェース」という宅録をするうえで必要不可欠な機材だが、普通に音楽を聴く分には特に必要ない。
ただ、「ヘッドフォンの挿し口」として利用しっぱなしなだけで、恐らく音質的にはそう変化は無い。
でもPCに直接ヘッドフォンのプラグを差すよりも音質は多少は上がる。(心理的にそう感じる)
音楽を聴くときの条件は「一人」でいること
「本当に好きなことは一人でしたい」という僕の内省的な資質から来ていることだが、僕は他人が同じ空間にいると音楽鑑賞をする気になれない。
だから僕は実家が苦痛だった。
今では一人暮らしなので、「音楽鑑賞中に気付いたら兄弟が部屋に勝手に入っていた」という事故に遭遇することが無く、安心してプライベート空間を楽しんでいる。
他にも僕は「港」や「展望台」で聴く音楽も好きだが、それらは「外」であるために、当然いつの間にか他人がいる可能性もある。
そういう場合は自分の感情を爆発させられない為、発散度が大きく減少する。
歯を食いしばらないのもコツ
本当に細かいことだが、歯を食いしばると耳の奥がふさがり聴力が少し低下する。
一番音を聞き取りやすいのは「口をポカンと開けた時」だが、それをずっとやるのもアホな感じがしてあまり好きじゃない。
まぁここまでこだわりだしたらキリが無くなるので意識する程では無いが、「一番オイシイポイント」で感情的になって歯を食いしばらないように僕は心がけている。
では次項から、1人で音楽を聴く素晴らしさ・魅力を語っていく。
※以降から各セクションごとにYoutube動画を埋め込んでいるが、別に記事内容とリンクしているわけでは無いので興味が無い場合は特に再生しなくて良い。文字を読むのに飽きた場合など、箸休め程度に再生する感じで。
1人で音楽を聴く魅力①自分の世界に入り込める
夜、部屋の明かりを最小限にし、PCのオーディオアウトをスピーカーからヘッドフォンにスイッチする。
そして深呼吸しヘッドフォンを装着、*X-アプリでお気に入りの曲を再生する。※Sony製ウォークマン用の音楽アプリ
その瞬間、僕は本当に一人になれる。
脳内麻薬がバシャバシャ分泌される。(このオノマトペに我ながら最高の気持ち悪さを感じる)
音楽を聴きながら目を閉じ、RADWIMPSのギターのLとRの個性、音の違いを身体全体で感じる。
ゾーンに入ると全てのパートがバラバラに聞こえ始めるので、音楽がより繊細に粒だって聞こえるようになる。
この状態は決して人と共有できない。
自分でも毎回ゾーンに入れる確証があるわけではない。
しかし一人で小一時間音楽を聴くと、本物の孤独、そして本物の解放感を感じられる。
1人で音楽を聴く魅力②心地良さに包まれる
「何故音楽を聴くのだろう」
僕はこの答えを「心地良くなるため」としている。
大抵の人は、自分の好きな音楽を聴くと心地良くなると思う。
そしてそれは間違いなく素晴らしい感情なので、だから人は音楽を聴く。
そしてその「心地良い」の形は様々であり、オーケストラサウンドに身を置くことが好きな人もいれば、凡人が聴くと吐き気を催しそうなデスメタル・スラッシュゴア系の音楽でカタルシスを感じる人もいるだろう。
僕の場合は、
・エモイ曲
・コード進行
の2つにヤラれやすい。
ジャンルで言えば僕は「エモ」に弱い。
正確に言えば「エモい要素のある曲」なのでバンドサウンドだろうがEDMだろうがなんでも良いのだが、とにかく音源に隙間が無いような音圧の曲に惹かれる。
そして「コード進行」については、「3-4-5-6進行」を聴くだけで涙目になりそうなくらい酔える。
この特殊性癖については自分でも理解不能なのだが、とにかく「自分の好きな音楽だけを身体に取り入れる時間」を作ることで、日常生活ではめったに味わえないような心地良さを日頃から味わえるようになる。
1人で音楽を聴く魅力③全てのストレスを忘れられる
さっきの「心地良さ」のセクションで話したこととダブるのだが、その心地良さが「ストレス解消」に繋がる。
10-FEETというバンドのVocal「タクマ」さんが、ステージイン直後に観客に向かって
「ストレス溜めてきた?」と聞いた。
これは凄く大事なことだ。
この手の行為は、ストレスが溜まっていれば溜まっている程快感度が増す。
「働かずに食う飯はうまいか?」と同じような話だと思う。
僕の場合は働かずに食う飯でも最高に旨いが。
1人で音楽を聴き心地良さを感じると、シンプルにストレスを忘れることが出来る。
なんと最高な趣味なのだろうか。
1人で音楽を聴く魅力④莫大なエネルギーを充電出来る
ある程度音楽を聴き続けると耳が痛くなり、「もういいや」という段階に達する。
それで辞めても良いのだが、個人的なおすすめは「もう少し聞きたい」という段階で辞めてしまうこと。
カントリーマァムも、「あと2枚で1袋無くなるし、もうお腹いっぱいだけど最後まで食べちゃおう」と惰性で食べるとあまりおいしくないのと同じ。
例えが分かり辛くて申し訳ないが、「あともう少し欲しい」という段階で辞めるのが一番心地良いと気付いた。
そして一通り音楽を聴き終わると、ある程度の心地良い疲労感と共に「前向きな気持ち」が沸き起こるのを感じる。
これは「Veltpunch」というバンドの旧ギタリスト「姫野」さんが言っていたことだが、「どんなネガティブな音楽でも、その曲を聞いたら前向きになれなければならない。」ということだ。
聴くだけで胸が苦しくなるような失恋ソングでも、歌詞を良く聞いてみると悪魔崇拝について延々と歌っているだけのデスメタルでも、会いたくて手足が震えてしまう病気に苦しむ少女の話でもなんでも、聞き終えたらポジティブな感情が沸き起こっているはずだ。
「音楽を聴いた後だと勉強が捗る」
一言で言えばこれだ。
音楽を聴き前向きになることで行動力が増す。
僕はこの恩恵を何度受けてきただろうか。
一日一時間、一人で音楽を聴く至福:まとめ
別に僕は毎日1時間と決めて音楽を聴いているわけではないが、結構な頻度で聴いている。
幸いなことに僕は「オーオタ(オーディオオタク)」では無いので、音楽鑑賞の為に高いスピーカーを買ったり、電力確保の為に電信柱を敷地内に建てたりなどの散財はしていない。
でも彼らの気持ちも分かる。
ホント「モニタリングヘッドフォン」で満足できる身体で良かった。
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