「リップクリーム買いたい・・・」と渇望しドラッグストアへ行き、もしその店に「メンターム」しか置いてなければ、僕は「なんだこの店。使えねぇ。やり直してこい。」と憤怒していました。
それ程までに「メンソレータム」に固執していた僕ですが、今日から「メンターム派」です。
「メンターム メンソレータム 違い」
「リップクリーム 回転」
「ポケットの中でリップが極限まで引っ込んでいるのがムカつく」
などのワードで検索される方におすすめです。
愛すべきリップクリーム
僕は「ストック」により幸福を感じるタイプです。
つまり「過剰在庫」で精神の安定を保ってます。
数か月に一度の「リップクリームのまとめ買い」は僕にとって趣味の一つですが、今までの僕は、どれだけ妥協しても「メンターム」を買うことはありませんでした。
皆さんも既にご存知かと思いますが、世のリップクリーム市場は「メンターム」と「メンソレータム」の二強です。
そして皆さんが箸の持ち方を覚えているお年頃の時、僕は既に「メンソレータムの方が高級品」だと知っていました。
僕は結構小さい頃からリップクリームのお世話になっていましたが、母親から「メンソレータムは高いからメンタームにしなさい。」と良く怒られていました。
そうです。虐待です。
だから、経済的に自立した今、その反動で「僕は崇高な人間だからメンソレータムしか買わない」と誓ったのです。
「メンターム」と「メンソレータム」の違い
項目 | メンターム | メンソレータム |
---|---|---|
メーカー |
近江兄弟社 (おうみきょうだいしゃ) | ロート製薬 |
価格(2個組) | 317円(Amazon) | 298円(Amazon) |
内容量 | 4g | 4.5g | 成分 |
〇有効成分 dl-カンフル、l-メントール 〇その他の成分 |
〇有効成分 l-メントール dl-カンフル 〇その他の成分 |
色 | ちょっと黄色っぽい | 白が強い |
Amazonでは「メンターム」の方が高いことになってますが、あらゆるドラッグストアにて「メンタームの方が安い」ということを確認しています。
参考としてAmazon価格を出したつもりでしたが、全く参考にならず。
(そもそもAmazon価格だと両者ともめっちゃ高い。絶対にAmazonで買わない方が良い。Konozamaになる。)
ただ、表面価格での比較で「メンタームの方が安い」と言っても、内容量的には0.5g程メンタームの方が少ないです。
「1g辺りいくらか」を計算したらどちらの方がお得か分かると思いますが、基準価格をどの店舗にすればいいか分からないし、面倒なので辞めておきます。(後バカがバレたくない)
でもたぶんそれでもメンタームの方がお得。
配合成分数は、何故か圧倒的に「メンターム」の方が多いです。
「メンタームの方が色々入ってるから優れてる」と捉えるか、「メンソレータムの方がシンプルで良い」と捉えるか・・・。
と、細かな違いはあれど、実はメンタームもメンソレータムも、どちらも同じ商品です。
全ては「メンソレータム」から始まった
まず、アメリカの「メンソレータム社」がメンソレータムを販売しており、日本での製造・販売権は「近江兄弟社(おうみきょうだいしゃ)」に与えられました。
しばらくは近江兄弟社が独占販売していましたが、1974年、「オイルショック」により原材料の価格高騰などの影響で、近江兄弟社 → ロート製薬 へと販売権が移行しました。
「大企業の方が有利」という怖い一面です。
翌年の1975年、近江兄弟社は、メンソレータムの製造設備を使用し、メンソレータムの略称として事前に商標登録していた「メンターム」を商品名とし、「メンターム」の販売を開始しました。
詳細はこちらのブログ様で書かれています。
「メンソレータム」より「メンターム」が大好きな2つの理由 – 蒼き空に笑う
非常に柔らかい文章で書かれてますが、「近江兄弟社とロート製薬はバトっていたのでは?」と思えて仕方がありません。
メンソレータムの製造権をロート製薬が買い取った時、近江兄弟社は半ば「救われた」と思ったはずです。
でもその翌年には「メンターム」として競合参入したのですから、ロートからすると「なんやあいつ」と思われたのでは、と思えてしまいます。
※ここは推測です
というわけで、メンタームもメンソレータムも、製造設備は同じ、かつ、最初に製造していた会社も同じということで、どちらもほぼ同じ商品だと言う認識で大丈夫っぽいです。
「メンターム」と「メンソレータム」どちらを買えばいいの?
自分が好きな方を買っちゃえばいいのですが、個人的にデザインは「メンソレータム」の方が好きです。
なんかメンタームの方が、安っぽく、そしてダサく感じます。
それと「メンターム」というネーミングが地味に好きになれません。
「S」と「R」の子音が無いと、スタイリッシュさが無く、なんか芋っぽい印象を受けます。
「メンソレータム」の方が、発音してて気持ち良い。
しかし!
冒頭で述べたように、僕は「メンターム派」になりました。
メンタームを選ぶ理由
理由①安い
理由②近江兄弟社が社会貢献に積極的だと知った
理由①安い
「崇高な自分にはメンソレータムが相応しい」と思い込んで生きてきましたが、まとめ買いしてると安さに惹かれます。
実際に「商品の質」がほぼ同じだと分かると、やっぱり安い方に心奪われます。
理由②近江兄弟社が社会貢献に積極的だと知った
「例のブログ」で書かれていたことですが、近江兄弟社の創業者「W・M・ヴォーリズ」氏は非常に献身的な人物だったようです。
一部引用します。
この『大鵬基金』は、「困窮の時に助けて頂いた私たちが、今度は社会で困っておられる皆さまに恩返しする」として様々な社会貢献活動に使われ、後に近江兄弟社の「ニコニコ活動」に引き継がれていきました
この部分だけ読んでも流れが分かり辛いと思います。できればリンク先の記事をご参照ください。
とにかく、上記記事を読んで「近江兄弟社は企業として素晴らしい」と知りました。
だから僕はメンタームを選びます。
「メンターム」と「メンソレータム」の話。僕はメンソレータム派”だった”:まとめ
「メンタームを選ぶ」という結論なので、相対的に「ロート製薬をディスってる感じ」になってしまった気がします。
ロート製薬の、「企業としての姿勢」については未調査なので知りませんが、ロート製薬の商品は「目薬」を愛用してるので許してください。
今気付きましたが、僕の左ポケットには常に「目薬」と「リップクリーム」があります。
つまり、「ロート製薬」の商品と「近江兄弟社」の商品が常に一緒の空間に居るのです!
なんか少しグッと来ます。
ちなみにですが、「近江兄弟社」を「おうみきょうだいしゃ」と読むことを今日初めて知りました。(馬鹿がバレた)
余談:どちらのリップクリームが良く回る?
勝者「メンターム」
メンソレータムの方が若干フライング気味でしたが、そんな誤差を忘れさせる程にメンタームの方が圧倒的に長い時間回り続けました。
ちなみにこの「リップ回転勝負」で僕に勝てる人は、福岡にはまだいません。