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ついさっき、ずっと嫌いだった祖母が死んだ。

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ぱっかん
執筆者:散歩ブロガー「ぱっかん(@pakkan316)」福岡散歩ブログも絶賛更新中!

ついさっき母親から「ばあちゃんが亡くなった」と電話があった。
軽くショックを受けて、昔を思い出してひとしきり泣いた直後、これを書いている。

これが初めての身内の死

小学生の頃に一度、母方の祖父を亡くした。
それが初めての葬式だった。

祖父は隣町の「大牟田」に住んでおり、「大牟田じいちゃん」という名称で呼んでて、その時はそれなりにショックだった。
でも一緒に暮らしてたわけでは無かったのもあって、割とすぐ立ち直れた。

そして今回の祖母、まぁ、普段の呼び方だとばあちゃんなんだけど、ばあちゃんとは一緒に暮らしてた。

「家族」の定義は曖昧だけど、父親の扶養の元、同じ世帯で生活してた。

そういう意味では、今回が初めての身内の死。

数年前から老衰で具合が悪かったけど、母親から「ばあちゃんが亡くなった」と聞いた時、「いよいよ来たか」と思った。(ここまでがついさっきのこと)

ばあちゃんの事は、少し、嫌いだった

「嫌い」とか「憎くて仕方ない」とかではなく、僕はただ単純に祖母のことがあまり好きではなかった。

ばあちゃんは、まぁどこのばあちゃんもそうだろうけど、特に詳細も知らず「これは栄養があるから」とか言って田舎特有の変な煮物とか、家庭菜園で採れた不完全な野菜とかを食べさせようとしてきた。

 

僕は野菜が嫌いなわけでは無く、単純に「おいしくない」という理由でそれらを嫌ってたけど、それを伝えると「野菜を食べんといかんよ」という感じで、全く見当違いの説教を受けていた。

そういう頑固なところが嫌いだった。

しかしそれは些細なこと。
嫌うほどのことでもない。

でも、「母親への侮辱」だけは許せなかった。

今回亡くなったのは父方の祖母で、いわゆる「嫁姑問題」が激しかった。

(僕の)お母さんはあまり料理が上手ではなく、それ以外にも理由はあっただろうけど、祖母は僕の母親のことを陰でネチネチと言っていた。

一時期それがエスカレートして、母親と祖母の二人がキッチンにいて、母親がちょっと別の部屋に行った隙に独り言で愚痴が始まるということが多くなった。

 

当然、母親にも聞こえていたと思う。

なんというか、この愚痴はもう「無意識」で出ている感じ。
「愚痴を当人に聞かれないように、嫁が出ていった瞬間に口を開く」と考えてやってるわけではなく、無自覚で「一人になった瞬間に今の感情を開放してる」みたいな感じ。

職場でもたまに「上司がいなくなった瞬間に急に会社の悪口を言い出す」みたいな人がいたりするけど、そんな感じ。

指摘されたらハッと気付くけど、それまでは当人ですら気付かないような、そんな小言。

その小言が段々とエスカレートして、最終的には「普通の会話時の声量」を遥かに凌ぐ大音量で愚痴るようになったので、僕はキレてばあちゃんに怒鳴り散らした。

怒りで活性化した僕の脳は、今まで溜まっていた全てのフラストレーションを、とてもスラスラとばあちゃんにぶつけた。

ばあちゃんは、「言われてることを頭が処理しきれてない」ようなスンとした表情で、何も言わなかった。
女性特有のヒステリーだったのかもしれない。

もうこの時点で若干痴呆が始まってたので、これを機に愚痴が治ったわけでは無かったけど、この手の愚痴は、そういえばいつの間にか聞かなくなった。
だから効果はあったんだと思う。

で、改めて、別にこっからばあちゃんと仲たがいしたわけではなく、結局今まで通り家族としてそれなりに仲良く生活していた。

ばあちゃんからの「じゃがりこ」

お涙頂戴的なエピソードをここで一つ書いておく。
実際にさっき僕が泣いてたのも、この話を思い出したからだ。

 

ばあちゃんは息子の嫁(僕の母)のことが嫌いでグチグチ言ってはいたけど、孫である僕のことは可愛かったようで、僕が好きと言ったお菓子は徹底的にギブしてきた。

特に「じゃがりこ」。

たぶん母親がおやつとして我々子供たち(3人兄弟)に「じゃがりこ」を定期的に与えてたのを見てたから、だと思うけど、たまにばあちゃんからもじゃがりこをもらうことがあった。

ある時、その頻度が過剰になり、3日に1個 → 1日1個くらいのスパンでじゃがりこをもらうようになった。

正直言うと、この時も「孫である俺にばっかり良い顔をしようとする」という魂胆が見えていた為、じゃがりこはもちろんもらうけど、あまり気持ちの良いやり取りでは無かった。

(ちなみにこの話は僕が17歳くらいの時)

 

そんなある時、当時付き合っていた彼女からこんな話を聞く。

「ぱっかんのおばあちゃん。良くじゃかりこをプレゼントしてくるやろ?おばあちゃんが、“これを贈ると、「ありがとう」って言ってくれるから、それが嬉しくてついあげてしまう”って言ってたよ」

まず彼女の関係性が少しややこしいのだが、当時の彼女は遠い親戚だった。(血のつながりについては付き合った後に気付いた)

で、うちのばあちゃんと彼女のばあちゃんが仲良いらしく、その二人の話を彼女が聞いて、それを僕に伝えてくれたわけだ。

この話を聞いた時、そこまで深くは考えていなかったけど、ばあちゃんの気持ちについて理解はしていたので、「だろうな」とは思った。
でもやっぱり人づてに聞く話は中々ジーンと来る。

この出来事の後だったか前だったか忘れたけど、ばあちゃんにめちゃくちゃ腹が立って、罵詈雑言をぶつけたことがある。
そしたら「じゃがりこあんなにやったのに」みたいなことを言われて、単純に「話をすり替えられたこと」に腹が立った。

だから翌日、スーパーでじゃがりこを10個くらい買って、「今までの分を返します」と送り返した。
(子供の頃の僕は、言い合いになると誰にでも敬語を使っていた)

ちなみに、今までにもらった「じゃがりこ」の数は100は超えている。
まぁ、形式的に返却してスッキリしたかった。

その翌日、ばあちゃんはケロっとした様子で「じゃがりこ食べるね?」とじゃがりこを渡してきた。

俺が昨日買ってばあちゃんに押し付けたじゃがりこを、呆けて、自分が買い込んだ物と勘違いし、また俺の喜ぶ顔を見たくて、また渡してきた。

 

ばあちゃんの認知症について本格的に気付いたのはここからだった。

あの表情はたぶん、「昨日はあんな会話したけど、また食べなさい」というような感じじゃなかった。

戸棚を開けるとじゃがりこがあって、そこから俺の顔が紐づいて思い出されて、だから俺に渡しに来たっていう、そういう繋がりがあったんだろうなっていうのが、ダイレクトに伝わった。

想像でしか無いけど、瞬間的にその思考の流れが読めた。

無条件の愛情はしっかりと受け取った

今まで、一つとして見返りを求められたことは無い。
今思えば、僕からばあちゃんに何かをプレゼントした事は無い。
一度も無い。

「70代」と「子供」という経済的な事情はもちろんあるだろうけど、僕はただ「ありがとう」と言うだけ。

今まで、古臭い仕来しきたりにより「~しなさい」みたいな説教は数多くあったけど、「~になりなさい」みたいなことはばあちゃんからは言われなかった。

 

「~になりなさい」と言ってしまうのは親の気持ちだから、本来ならばあちゃんは場外なんだろうけど、今、改めて思うのは、シンプルに「見返りを求めない本物の愛情を持ってたんだなぁ」という事。

ばあちゃんは、性格は美しいものではなかったけど、善人だったんだなぁと思う。

割と今、精神的には落ち着いてる

初めての「一緒に暮らしてた家族の死」で、以前から「そろそろばあちゃん逝くかなぁ」と不安になったりもしてたけど、今、実際にその時が来て、思いのほか気持ちは安定してる。

一人暮らしを始めた7年前、まだ痴呆症は軽度で、その翌年に帰省した時、「結婚相手は見つかったかい?」なんて聞かれて、
・孫(僕)の存在
・孫が一人暮らしを始めて久しぶりに帰省してきたこと
とかをちゃんと認識出来てるんだ、と感じたのを覚えてる。

でもその次の帰省からはもう廃人のようになっていて、あまり話もしていない。

「結婚相手は見つかったかい?」の後から今日までの7年間、会話をしたことはあるだろうけど、たぶんあっても3回くらい。

「もっと話せば良かったなぁ」という気持ちもあるけど、特に後悔は無い。

 

子供の頃から一緒に生活を送っていたし、会話しようとしても上手く噛み合わなかったし、こうやって「無条件の愛」についても、じゃがりこの件の時から分かってた。

それに普通に老衰による心停止っぽいので、長生きしてくれた事に感謝。
ありがとう。

まとめ

勢いに任せて書いちゃった記事にまとめが必要かどうか分からないけど、同じような状況の人の救いになれば幸いだな、と思って書いた。
後は自分の気持ちを言語化したかった。

辛い時は「同じような境遇の人」の存在を知るだけで救われたりする。
そして今気づいたが、今、そう思ってるってことは、僕も「辛い」と感じてるという事か。

ばあちゃんについてはもう吹っ切れました。
ただ、この先、こんな感じで「親の死」についてもいつか書くんだろうけど、それが数十年先になることを祈ります。

なんとなくじゃがりこを食べてます
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→「当ブログ」と「ぱっかん」について

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【趣味】考えをまとめる・散歩・映画
【好きなファッション】ウォーキングデッドに出てきそうな奴
【好きな食べ物】ネオソフト・きなこご飯
【ストレングスファインダーの結果】着想/最上志向/内省/共感性/運命思考

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