日本一有名なブロガー「イケダハヤト(イケハヤ)」さんが「ブログはオワコン」と言っています。
もちろんそんな唐突な言い方ではなく、「近い将来、動画サイトの方がSEOブログよりも上がるので、ブログで情報発信をしている方はYoutubeも視野に入れて行動した方が良さげ」というニュアンスです。
イケハヤさんはそれをYoutubeで説明しています。
さすがイケハヤさん。
声も良いしハキハキしているし説明もスッと入ってきます。
しかし一つ腑に落ちないことがあるので、それを自分なりにまとめました。
イケハヤ氏が「SEOブログはオワコン」と言う理由
上記の動画でイケハヤさんはこう言っています。
・プラットフォーム型のサービスの方が優位(例:Youtube)
・Youtubeはフィード管理が楽なのでユーザーが好みやすい(ブログはリンクをクリックしてそのサイトを開かないといけないので閲覧が面倒)
・動画という圧倒的な情報量(テキストに比べ「音声」「映像」も加わるので当然)
・SEO型ブログの死(Google自然検索でYoutubeが優遇され始めている)
マジでもうおっしゃる通りという感じです。
逆に「ブログはオワコンじゃない」という人の考えも調べてみた
試しに「ブログ オワコン」で検索してみると、当然ながら「ブログがまだオワコンじゃない理由」系の記事が登場しますが、それらはまだ「ブロガーとしての希望的観測」が含まれているような気がします。
例えば
①今でもアフィリエイトブログ向けの広告費は上がっている。だからブログは無くならない
②映画というコンテンツが登場しても「小説」が無くなったわけでは無いので、Youtubeが上がってもブログは落ちない
とかこんな感じです。
まず①の「広告費」については、飽くまで「現状そうである」というだけです。
現状ではブログはまだオワコンではありません。
であれば、アフィリエイトの広告主が広告費を下げるはずがありません。
しかし将来的にはブログは終わる可能性があります。
もし僕が広告主なら、「最近アフィリエイトでの売り上げ悪いなぁ。そろそろ動画広告の方に予算を回すか」と、世の中の動きを見て決めます。
だから「広告費が下がってない = ブログは終わらない」とは言い切れません。
そして②の「小説」についてですが、こちらはイケハヤさんも言われてましたね。
「小説自体は無くなってはいないけど、基本的にはあまり読まれない」
映画の興行収入と小説の売り上げの推移は調べてないので分かりませんが、映画の登場により小説読者が減ったのは想像できます。
根っからの小説好きはずっと小説を読むと思いますが、大多数の人は「エンタメが好き」という理由で創作物を見ます。
それと同じで、「情報収集」という目的でブログを読むユーザーが大半であり、そういうユーザーは特にブログにこだわっていないはずです。
だからより便利なツールに流れます。
「ブログ」は動画と違い
・仕事中にも読める
・音が出ない
などのメリットがあるので時と場合によっては愛用され続けるのでしょうが、「何の制限も無い状態での情報収集」という目的であれば、大多数のユーザーは、ブログよりも便利で面白い「動画」に流れるでしょう。
ただ一つ「SEOブログの死」についてだけ引っかかる
イケハヤ氏が「ブログがオワコン」と提唱している理由の一つに「Googleが自然検索でYoutubeを優遇し始めている」というのがあります。
例えば「オムレツ 作り方」で検索すると、一般検索画面でも動画コンテンツがリスト表示されるようになってます。

しかもこの動画リストは、SEOでのし上がっている一般サイトよりも高い位置に表示されている為、ユーザーは先にこの動画コンテンツの方に流れることが考えられます。
そしてこの事についてイケハヤ氏は「YoutubeもGoogleのサービスなので、Googleは自分のサービスにユーザーを流したがっている」と推測していました。
でも僕はどうも違うと思ってます。
動画リストにはYoutube以外のサービスも表示されている
自然検索に割り込み表示されるこの「動画リスト」ですが、何もYoutubeだけが表示されているわけではありません。
検索ワードによっては、ニコニコ動画がTOPに表示されることもあります。
もちろんYoutubeは世界最大級の動画サービスなので、現時点ではYoutubeの動画がほとんどを占めています。
しかしYoutube以外の動画も表示されているので、これは別に「GoogleがYoutubeを優遇している」のではなく「ユーザーの利便性を図る為に動画リストを表示させている」だけなのだと思っています。
Googleは常に「ユーザー」の為にアップデートを繰り返している
Googleの検索エンジン含めGoogleが提供している全てのサービスは、常に「ユーザーの利便性向上」を図っています。
であれば、自然検索に動画枠が割り込み表示されるようになったのも「ユーザーがそれを求めているから」では無いでしょうか。
つまり、「Youtubeの優遇」ではなく「ユーザーへの配慮」だと思います。
実際に動画リストが表示されるようになって僕も「便利だな」と感じました。
もちろんその結果「SEOブログよりも動画の方が流入が増える」という状況になりますが、それが必ずしも「SEOブログの死」に直結するとは考えにくい部分があります。
まとめ
僕はテキストを読むのが好きなタイプなので、50年前で言うところの「小説が好き」という人と同じ立ち位置だと言えます。
「新しいコンテンツ(映画)の登場」により大多数の人がそちらに流れますが、小説がまだ生き残っているように、好きな人は自分の好きなものを愛用し続けます。
そして問題は、「ブログ」が「情報収集したい人が全員見ていたツール」では無くなるという事です。
「小説」という一部の熱狂的ファンが支えている特例を持ちだしても何の解決にもなりません。
イケハヤさん含め大多数のブロガーが「情報発信者」であり、「ユーザーが求めるサービスを提供し続ける必要がある」という立場なので、そうなるとより生存率が高いプラットフォームに移行する必要があります。
だから僕は全面的にイケハヤ氏の考えに納得しています。
「ブログはオワコン」という、イケハヤさんらしい焚きつけるようなタイトルで同業者を煽っており、その結果良い感じで反対意見も登場していますが、現状誰もが正しい事を言っているように思います。
ホント、楽しい時代ですね。