好きで好きで仕方ないコード進行があります。
世の中には「カノン進行」とか、「王道進行」とかいろいろありますが、僕が死ぬ程好きなのは「3456進行」です。
「3456進行」という名前があるわけではありません。※画像の可愛い子は全く関係ありません
まだ命名されていないようですが、J-POPに限らず、世界中で多用されているポピュラーなコード進行です。
「3456進行」
「3456パターン」
「コード進行 王道」
などのワードで検索される方におすすめです。
関連記事:
※関連記事は最後にまとめて紹介します3456進行とは?
「ドレミファソラシド」
というスケールがあったとします。
ギターとかでは「Cのメジャースケール」という風に言います。
そして、コード進行の話をする場合には、これらの音階に番号を振ります。
ドレミファソラシド
1234 5678
こういう感じですね。
この番号の中から、「3-4-5-6」と続く音階、つまり、
ミ-ファ-ソ-ラ
が今回の3456進行です。
まずは聞いてもらった方が早いので、3456進行が含まれる音源たちを紹介します。
※めちゃくちゃ集めたので、気になるところだけ聞いてみてください。
3456進行が入ってる曲
3456進行をメインに集めていますが、3434進行だったり、似たようなコード進行も含みました。
YUKI – JOY
イントロから入ってます。
RADWIMPS – 前前前世
Bメロで少しだけ使われます。
0:55から。
RADWIMPS – 会心の一撃
サビでガッツリ使ってます。
ベースのコードは「3-4-5-6」ですが、ギターコードは「8-4-5-6」です。
最初の音がギターとベースで違いますね。
こういうのを「onコード」と言ったりします。
3:32から。
RADWIMPS – ジェニファー山田さん
Bメロ、および大サビ(Cメロ?)で泣きの3456進行を入れ込んでます。
それまでコミカルに進んでた分、ここで泣きメロなのがグッと来ます。
2:30から
RADWIMPS – ます。
イントロのコード進行が「3-4-5-8」です。
テンポが速くリフが明るいので、あまり「泣きメロ」感が無いのが特徴ですね。
でもやはり「3-4-5」までの威力のせいか、切なさ、儚さを感じる大好きな曲。
この曲はRADWIMPSでは珍しい「ポップパンク」にカテゴライズされそうだけど、どこか上がりきれない雰囲気を感じます。
※「演奏してみた」とか「文化祭」での素人の動画しか無かった為、動画はありません。
RADWIMPS – 謎謎
Bメロで使われています。
しかしそれまでのコードも似たような感じで、全体的に優しいシリアスさを醸し出しています。
0:55から。
RADWIMPS – オーダーメイド
コードの切り替わりが早いタイプの曲。
サビが4小説ありますが、3小説目から3456進行が使われています。
サビは1:50からです。途中から儚い感じに切り替わるのを是非聞いて欲しいです。
後、大サビで炸裂し、そこの3456進行こそ至高なので、できれば最後まで聞いてみてください。
RADWIMPS – 救世主
ちょっと違いますが、一番盛り上がるエモいところで「3-4-3-4進行」を使っています。
3と4を繰り返すコード進行ですね。
これもとてつもなく好きな進行です。
激情的だけど切なさと優しさを感じ、けれど上がり切れないもどかしさがある。
なんて素晴らしいんでしょう。
5:10から。
RADWIMPS – シュプレヒコール
サビでガッツリ使われます。
ストロークがドッシリ来る感じがいいですね。
この曲のサビを聴くと、這い上がってやろうという気持ちになります。
1:50から。
RADWIMPS – スパークル
そういえば「君の名は」の「かたわれ時」で流れる「スパークル」もガッツリ3456進行でした。
イントロから使われているので聞いてみてください。
RADWIMPSは3456を多用してますね。
もはや「RADっぽさ」すら感じます。
RADWIMPS好きにはこちらの記事もおすすめです。
最近のRADWIMPSの曲が”なんかきつそう”に感じる理由
AKB48 – 前しか向かねえ
初めて聞いた時にすんごい衝撃を受けました。
Bメロで使われています。
アイドルソングらしくポップで底抜けに明るい曲なのに、Bメロだけが場違いなくらいに泣きの3456進行です。
しかもここでのサイドギターの飾り方もめちゃくちゃ泣ける。
一気に虜になりました。
まるで癖が強いインディーズバンドの曲のような印象です。
Bメロをもっと聞いていたいのに、曲を通して2回しか出てこないのが残念。
0:54から。
平井 堅 – ノンフィクション
サビでわずかに使われています。
ノンフィクションはサビがやたら長い曲です。
その途中でわずかに3456進行が使われます。
サビで飽きさせない工夫かもしれませんが、泣きメロがガッチリフィットしています。
3456進行が始まるのは1:15からですが、サビの流れから聴かないと感じないと思うので、動画はサビの最初から流します。
1:15から。(動画は0:50からスタート。)
“酸欠少女”さユり – フラレガイガール
RADWIMPSの野田洋次郎プロデュースの曲。
全体的にしっとりしてます。
サビの途中、9小説目から使われます。
個人的な感想ですが、最初の3度の音が聞こえた時点で涙が出そうなくらい感動します。
1:48から。(動画は1:35からスタート)
The ROOTLESS – One day
キング オブ 3456
ワンピース「エース編」のオープニング曲でした。
余談ですがボーカルが逮捕されちゃいましたね。。。
曲の話ですが、これはもうなんて素晴らしい3456なんでしょうか。
全体的にけだるい雰囲気を漂わせておいて、サビで盛り上がるような、でも絶望を抱えているような、なんとも形容しがたい感じにさせてくれます。
しかも、5小説目からはメロディーラインは同じなのに、3456進行ではなく、「6-5-4進行」に切り替えています。
めちゃくちゃおいしい3456進行を一度しか使ってないところも好感が持てます。
1:20から。
Everyday Sunday – Find Me Tonight
イントロからAメロまで「3-4-5-8進行」が続きます。
リバーブが効いたギターリフも泣けますね。
池田綾子 – 数え歌
NHK みんなのうたで放送された曲。
僕もこの曲と子供の頃に出会いたかった。
しかし数え歌との出会いは大人になってから。
凄く良い曲。
本当に凄く良い曲。
Say Anything – Ahh…Men.
この曲を聴くと、毎回その美しさにため息を吐きます。
使われているのは「3-4-8-5」です。
暗さの中に強力なシリアスさを感じます。
同じコード進行がずっとずっと繰り返されますが、美しいコーラスワーク、だんだんエモくなるボーカル、待ってましたと言わんばかりに入ってくるディストーションギターなど、全く飽きさせず、聴く者の涙を誘います。
1:42から。
トライアンパサディ – カガミヨカガミ
トライアンパサディは、サビに3456を持ってくる曲が非常に多いです。
全体的にカッチリしたタイトなバンドサウンドで、サビでグッと泣かせに来ます。
0:53から。
ついでにこちらは「ROLLY-POP」という曲。0:57から。
Regina Spektor – Us
「500日のサマー」でこの曲を知りました。
オープニングで使われてましたね。
サビで「3-4-6-5進行」が使われています。
5と6が入れ変わってますが、変わらず泣きの雰囲気を醸し出しています。
通しで聴いてもらうと分かりますが、それまでのコードがずっと「1」で全く変化していません。
それ故に、サビで急にコードに動きを与えたおかげで、よりシリアスさが増してます。
0:56から
【オリジナルアレンジ】カエルの歌
僕の演奏です。
最初は「3-4-3-4」と続けてますが、途中から3456にしてます。
ちなみにDADGADチューニング。
ついうっとりする3456進行
この記事すごい・・・。
どのYoutubeをクリックしても3456進行を聴ける・・・。
しかもその直前から始まる・・・。
自分で書いておいて、めちゃくちゃ素晴らしいプレイリストだなと実感しました。
僕はたぶん病的なまでに3456進行を愛しています。
嫌いなジャンルでも、興味が無いアーティストでも、わずかにこの3456進行が入っていたら、それだけでその曲をウォークマンに入れてしまいます。
3456進行には、人を引き付ける究極の魔力があるように思います。
このコード進行を使うだけで一気にドラマチックな雰囲気になり、絶望の中から希望を見出すような、
いや本当に形容しがたい。
これだけ有名なコード進行を一番最初に生み出したのは誰でしょうか。
3456進行を初めてポップカルチャーに持ち込んだのは「The Buggles(バグルス)」?
誰もが知ってる有名な曲。「Video Killed The Radio Star(邦題:ラジオスターの悲劇)」
このAメロが「3-4-5進行」です。
以前通ってたボイトレの先生が、「3456進行を有名にしたのはこの曲」と言っていました。※真偽不明!
もし何か知っている方がいましたら、是非コメントください。
3-4-5-6進行(3456パターン) – まとめ
いやー。本当飽きない。
3456進行は、どんなシチュエーションでも、いつでも聞いていられる。
クラブミュージックとかで3456進行の曲とか無いのでしょうか。
あったら是非聞いてみたいですね。
最後に、オリジナル曲でも3456進行を使ってますので、ぜひ聞いて頂ければと思います。
Trash Area – Comment
イントロとギターソロの部分、サビの途中で使用
Trash Area – Roommate
サビの途中、ギターソロとアウトロで使用
Trash Area – simple
2:27からのCメロ、3:28からの大サビで使用
Trash Area – overflow
2:41からの大サビで使用
Trash Area – crashdays
3:27から使用
Trash Area – Acidfood
2:00からのギターソロで使用
記事中に登場したリンク:
最近コードを勉強し始めた者です。こちらの楽曲、空扉 https://youtu.be/smx_qbPz_J4 の1:11〜もこの進行をキュッと詰め込んだ感じのように聴こえるのですが、どうでしょうか?
伊藤さん
コメントありがとうございます!
空扉聞いてみました
指定のポイントのコード進行は3456ではなく、「2→3→4→5♭」だったと思います。
サビのコード進行が
1→1→1→1→
5→5→5→5→
6→6→6→6→
4→4→4→4→
と来て、その後に
2→3→4→5♭→
と詰め込んでますね。
「3456進行」は他のあらゆる昇り進行とは違って「ウットリ感」が違うという方法で認識してますw
こんにちは、Conrad Shimという名前でDTM活動をしている者です。
あなたの記事を読んでみてこのコード進行と似ているコード進行をよく使っていると思いコメントしました。
自分が使いたいと思うコード進行は6-3-4-5や4-5-6-1-3とかのパターンです。
個人的に3のところをメジャーコードやセブンスにするのが大好きです。
いいですねー!
音源拝聴させていただきました
かっこい系の曲にたしかに合いますね!