だいぶ前「3456進行が好き」という記事を書きました。
そして実は3456進行と同じくらい好きなコード進行がもう一つあって、それが「1234進行」です。
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※関連記事は最後にまとめて紹介します1234進行とは
ドレミファソラシド
12345678
上記の赤い部分「ド・レ・ミ・ファ」の部分です。
口で適当に
ドドドド
レレレレ
ミミミミ
ファファファファ
と(音程通り)言ってても成立します。
前回の「3456進行」もそうですが、このように1つずつ順番に上がっていくコード進行を「順次進行」と言うそうです。
15年くらい前に勉強した気がしますが、普段使わないので忘れてました。
1234進行の魅力
「3456進行」と違い胸の奥からシリアスが湧き上がってくるようなエモさはありませんが、使い方によっては、唐突に正義の鉄槌が落とされたような眩しさを感じる雰囲気があります。
たぶん僕が何を言ってるか分からないと思いますが、僕も良く分かってません。
3456進行と共通してるのは、このコード進行が流れるだけでウットリする何かがあるという事。
そして「ドレミファ」という音階は非常にキャッチ—で、3456の熱さを排除し、その分ポップさを足したような雰囲気を感じます。
とりあえず聞いてもらいましょう。
1234進行が使われている曲
ELLEGARDEN – My Favorite Song
サビでガツンと来ます。
1234はポップパンク、パワーポップとの相性が抜群に良いと思ってます。
是非それを体感してください。
きのこ帝国 – 東京
このスッて入ってくる感じ。
もちろん1234進行だけの影響ではありませんが、ポップだけどポップ過ぎず、どこかケダルさを演出しています。
やたらポップ過ぎる曲って、当たり障りなさ過ぎて「印象に残らない」という事になったりします。
1234進行はそうなってしまう可能性もありますが、そこを回避すれば「スッと入ってくる感じ」を上手く演出できます。
AIR – Hair do
「【20曲】涼しい時期の夜長(夜散歩)にエモい音楽はどうですか」でも紹介してました。
「Hair do」は8分超の長い曲で、ラウドネスなギターと優しいシンプルなコード進行が絡み合い、素晴らしくケダルイ雰囲気を醸し出しています。
VELTPUNCH – MOUSE OF THE PAIN
激しくてダークな雰囲気が一変。1234進行とソフトな女性Voによって一気に優しいものへと移行します。
「上がり切れなさ」が相当良い。
Veltpunchの楽曲は本当にどれも全て「上がり切れなさ」がエグイです。最高過ぎます。
そしてカラッカラに乾いたギターサウンドが良い。
カラッカラなギターサウンド × 1234進行で素晴らしい心地良さを演出しています。
VELTPUNCH – 百人町
曲が見つからなかったので伝えづらいですが、とにかくケダルく力の入らない雰囲気が漂っています。
それでいて、ただアンニュイで雰囲気だけのBGM的な曲ではなく、Veltpunchらしいエモイ(エロイ)要素も後半で炸裂。
最高。
Alexandros – 涙がこぼれそう
1232と「2」に折り返しているので厳密には1234ではありませんが、そのせいでより退廃的な雰囲気が強くなっています。
そして相変わらず乾いたギターサウンドとの相性が抜群。
Trash Area – overflow
僕の音源です。
サビで1234進行を使ってます。
そしてサビが終わった後、「エモイ」でお馴染みの「34~」から始まるコード進行に移行し、そしてテンポダウンさせることで良い感じでインパクトが出てると思いますが、どうでしょうか。そう感じるのは意外と本人だけでしょうか。
ポップでスッと入ってくる1234進行
自分のプレイリストを漁ってみましたが、思った以上に1234進行の曲がありませんでした。
3456程のインパクトが無いので思い出せないだけかもしれませんが。
そして改めて見返すと、「1234進行 × ディストーションサウンド」の組み合わせばかりになってしまいました。
でもこの2つが混ざった時に最高の懐かしさが生まれる気がします。
ついでに言うと、「ペダルトーン」と相性が良い
改めて伝えておきますが、これは僕の個人的な感想です。
理論を解説するブログではありません。
そのうえで書きますが、「1234進行」のような「順次進行形コード進行」は、「ペダル」との相性が抜群に良いと思ってます。
まず、ペダルじゃない場合はこんな感じになります。
これは「コードの解説動画」なのでまた話が変わってくるのですが、分かりやすく言うと、ピアノの左手(低い音)が一つずつ上がっていくのに合わせ、右手の位置も上昇しています。
対して「ペダル」はこんな感じです。
コード(ルート)は1234と上がっていくけど、それ以外の音は移行しない。
正直なところ、これを「ペダル」と呼ぶのか怪しいところですが、僕はずっとこれを「ペダル」と呼ぶのだと認識してます。
イントロでリフを多用するパンク系の曲とかも「ペダル」だと認識してます。もしかしたら間違ってるかもですが。
ともかく、「1234」と順に上がっていくコード進行は、それ以外の飾りつけ音が固定されていたら、よりメロディックに感じられます。
微エモで優しいコード進行「1234進行」について:まとめ
・「順次進行」はウットリする
・「1234進行」はディストーションの効いた重いサウンドと相性が良い
・「1234進行」は「ペダル」との相性が良い
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